親切な人は損をする!?
こんにちは、1/8192です。
人の好き嫌いは多かれ少なかれ、皆さんあると思いますが、嫌な奴ほど人生うまくいっているなと感じることはないでしょうか?
「懸命に働け、堂々と勝負にしろ、そうすれば成功できる」と先人は言いますが、残念ながら、それが間違っていることを示す証拠がたくさんあります。人びとを対象に成功をもたらす要素は何かと尋ねれば、「努力」と言う言葉が1位になるらしいですが、それは的外れな解答です。
実のところ職場では、実力より見かけがものを言うのです。
スタンフォード大学ビジネススクールによると、ボスは自分に対する評価を管理するほうが、仕事での頑張りよりはるかに重要だと結論づけています。上司に好印象を与えた者は、より懸命に働きましたが、上司への印象を気にかけなかった者より高い勤務評価を得ることが調査で証明されています。多くの場合、これは昔から良く聞く「ゴマすり」を意味します。上司への機嫌取りは本当に効果的なのか?お世辞は強力で、「たとえ見え透いていても」効果を発揮するとの調査結果もあります。ある大学機関の調査で、お世辞が逆効果になる限界点を探ろうとしたらしいのですが、なんと限界点は見つからなかったというのです。
その大学の教授は、この世界がフェアであるという考えは捨てるべきだとし、次のように言い切りました。
「仕事を順調に維持している者、仕事を失った者の双方を調査した結果、次の教訓を得た。上司を機嫌よくさせておけば、実際の仕事はあまり重要ではない。また逆に上司の機嫌を損ねたら、どんな仕事で業績をあげても事態は好転しない」
フェアプレー精神で長時間頑張って働けば報われると思っている人には、胃に障るような結果ではないでしょうか。しかも、出世するのはゴマすりだけではなく、嫌な奴でも当てはまります。
昇給の相談をするとき、あなたは双方が満足のいくWin-Winの態度で臨むだろうか?あろうことか、自分本位に昇給を要求する人のほうが結果を得られるというのです。『ハーバードビジネスレビュー』誌によると、同調性(人と仲良く付き合っていくことを重んじる性格)の低い人間のほうが、同調性の高い人間より年収が約1万ドル多いことが明らかになっています。ちなみに財政面の信用度(クレジットスコア)も同調性の低い人間のほうが高かったのです。
悲しいことに、人間には、親切は弱さの表れだと勘違いする傾向があるようです。
私たちが人を評価するとき、その80%は「温かさ」と「有能さ」という2つの評価軸によって判断します。ハーバード・ビジネススクールによる研究『優秀だが非情』によると、人は「温かさ」と「有能さ」は逆の相関関係にあると認識している。つまり、誰かが親切すぎると、その人はきっと能力が低いのだと推測する傾向があるというのです。現に、嫌な奴のほうが、第三者には力があるように見えたりします。また、規則を破る者のほうが、従順な者より権力があるようにも見えたりもします。
しかも、これは単なる認識の問題ではありません。
嫌な奴は実際、親切な人より仕事ができる場合があります。
企業のCEOは、サイコパスの頻度が高い職業ですが、調査によると、これらのネガティブな特性はむしろ、リーダーになる可能性を高めます。仕事の能力も抜群で、誰よりも梯子を速く駆け上がる経営者は、チームの一員であろうとする人間ではありません。また、業務の遂行に一辺倒になる人間でもありません。彼らは、権力を握ることに照準を合わせている人間です。
さらに追い打ちをかけるようですが、嫌な奴のほうがうまくいくばかりでなく、踏みつけられている善人は命を落としかねません。職場で力がない(権限や裁量権がないなど)ことは、肥満や高血圧以上に冠動脈疾患の重大なリスク要因だからです。働きに見合う給料をもらっていないと感じていることも、心臓発作のリスクを高めます。その一方で、上司のゴマすりは結果として職場へのストレスを軽減し、幸福感のみならず体の健康状態も改善します。
こうした情報は、善人には受け入れがたいものかもしれません。ですがおそらく、職場で要職に就いていないと、執行権限が縮小され、ストレスが増すのです。別の言いかたをすれば、無力感は人を黙らせるということです。
私たちは、最後には善人が勝つ!と教えられてきました。ディズニー映画も日本アニメも正義が勝つストーリーが大前提です。しかし、悲しいかな、多くの研究結果によれば、そうではないとわかります。そのものズバリの題名がついた研究論文、『悪は善よりも強い』によると、驚くほど多くの領域(情報、経験、人物など)で、悪いもののほうが良いものよりインパクトが強く、持続効果があることが明らかになっています。
たとえば、「悪い感情、悪い両親、悪いフィードバック」はいずれも良いものより影響が大きく、悪い情報は良い情報より入念に処理されます。良いもののほうが大きな影響を及ぼすという例はほとんど見つかりません。総合するとこれらの調査結果は、幅広い分野での心理現象に当てはまる一般原則として、善より悪は強いということを示しているのです。
ここまでの内容に嫌悪感がうまれる人は少なくないと思いますが、今こそ悪から学ばなければいけない時代だと私は思っています。
まっさらな気持ちで悪から学んでみると、悪は自分の欲しいものをはっきり主張します。また、自分が成し遂げてきたことを臆せず人びとに知らしめます。強さが求められるこの時代ですから、ずる賢くても成功を掴むためにはこれくらいの悪は持ち合わせていないといけないのではないでしょうか?
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