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クリエイティブってなんですか? 〜後編〜
従来の考えとは違った、新しくて、独創的な発想やアイデアを生み出すには一体どうすればいいのでしょうか?
クリエイティブシンキングという言葉があるように、“クリエイティブ”な活動には、枠組みにとらわれない自由で直感的な発想が常に求められるようです。
ここで、“クリエイティブ”という言葉をあらためて捉え直すことで、もう少し私たちにもこの言葉を使いやすいように解釈して、“クリエイティブ”のハードルを下げながら考えていきたいとおもいます。
まずは、
“従来の考えとは違った、新しくて、独創的な発想やアイデア”
をどこの領域で使うアイデアなのか考えてみましょう。
・全世界にとって、
“従来の考えとは違った、新しくて、独創的な発想やアイデア”
・あなたの住む国にとって、
“従来の考えとは違った、新しくて、独創的な発想やアイデア”
・あなたの住むまちにとって、
“従来の考えとは違った、新しくて、独創的な発想やアイデア”
・あなたの所属する会社にとって、
“従来の考えとは違った、新しくて、独創的な発想やアイデア”
・あなたの交友関係にとって、
“従来の考えとは違った、新しくて、独創的な発想やアイデア”
“クリエイティブ”なアイデアを出すときに、
対象となる領域がどこなのか?
その領域が今までにどういった考えを持っていて、どういった活動をしてきたのか?
それらがわかると、対象となる領域にとっての、
“従来の考えとは違った、新しくて、独創的な発想やアイデア”に気づけることができるかもしれません。
領域を認識することでハードルが少し下がってきました。
では、独創的な発想やアイデアを出すためにはどうしたら良いでしょうか?
独創的な発想やアイデアを、
「誰も見たことがない、唯一無二の発想やアイデア」と解釈してしまうとハードルが高く、考えも狭まってしまいそうです。
なので、少し解釈を変えてみます。
“他とは被らないアイデア”
これだとどうでしょうか?
少しハードルが下がった気がします。
“対象となる領域で、他とは被らないアイデア”
このくらいだと私たちにもアイデアを出すことができそうです。
例えばですが、
「文化祭でのクリエイティブな演目を考える」よりも
「通学している男子校の文化祭で、例年と全く違った演目のアイデアを考える」
「クリスマス以外に食べる、クリエイティブなケーキを考える」よりも
「街のケーキ屋さんで販売する、クリスマス以外のイベントケーキのアイデアを考える」
「クリエイティブなゲームを考える」よりも
「ゲーム業界で今までになかったモチーフを使ったゲームのアイデアを考える」
というように
求められているアイデアの比較対象を設定しながら
ハードルをどんどん下げていくと、
“対象となる領域で、他とは被らないアイデア”が出やすくなるかもしれません。
“クリエイティブ”とは、
“対象となる領域で、他とは被らないアイデアを生み出すこと”
このように考えると、ものすごい才能や労力を使わなくともなんとかなりそうな気がします。
“対象となる領域で、他とは被らないアイデア”を自由に、たくさん生み出していき、それらを入念に選び抜くことで、
従来の考えとは違った、新しくて、独創的な発想やアイデアになってゆくのかもしれません。