550年前、あるお坊さんのお話。 #メルマガバックナンバー

間宮です。

昔々、

山梨県のとあるお寺に
日朝上人（にっちょうしょうにん）
というお坊さんがいました。

このお寺。

元々は鎌倉時代に
日蓮さんが開山した有名なお寺なのですが、

日蓮さんが亡くなった後
お弟子さんたちがどんどん独立して
お寺自体はどんどん衰退。

そんな中、お寺の住職として
就任した日朝さん。

「もう一度、日蓮さんが作った
　このお寺を復活させるんだ！」

そのために必死にお寺の境内や
年中行事の整備、門前町の整備と
精力的に活動していました。

しかし、、、

そんな日朝さんに悲劇が襲いかかります。

突然、眼病にかかってしまい
両目を失明してしまったのです。

その結果、お経を書くことも
外に出ることもできなくなりました。

当然、日常生活も目が見えないので
一人では何もできなくなりました。

人生かけて取り組んだ一大プロジェクト、、
まさかの病気で頓挫してしまった。。

「もう、俺はこれで終わりなのか・・・。」

そう絶望しながらも
唯一できるのはお経を唱えること。

藁をもつかむ思いで
連日、必死にお経を唱え続けました。

すると、なんと、、、、

ある日突然
視界がパッ！と開けたのです。

そう、信仰の力で
視力を取り戻してしまったのです！

もう、、奇跡としか言いようがありません。

その後、日朝さんは法華経を信仰する人で
眼病で苦しんでいる人がいたら、
守護して完全に治す、と誓いを立てたため、

「目の神様」
「学業の神様」

として後世に知られるようになりました。

そして、今でも眼病から治りたてて
文字がふにゃふにゃの経典が
山梨県の身延山にある久遠寺というお寺に
残っているのだそうです。

また令和になった今でも
観光客向けに目薬をこんな感じで
販売しています。

ちなみに私は特別にプレゼントでもらっちゃいました＾＾
適度にひんやりして気持ちいいです♪
↓

…実はこの昔話。

年末に私が山梨に旅行したときに
覚林坊（かくりんぼう）というお寺に
宿泊した時に副住職さんから教わったもの。

実は、このお寺に宿泊したのも
とあるエッセイストさんが
Instagramで紹介してたからなんですが、

精進料理がおいしい、
写経体験や夕勤体験ができる、
宿坊（宿泊できるお寺）の中でも人気、

くらいしか事前に知らなかったんですね。

で、冒頭に紹介したお話を
聞かせていただいた時に初めて、

「すごい、そのお経見てみたい！」
「学業の神様なんだ、じゃお参りしようかな。」

って思ったんです。

しかも、タイミングが悪いことに
その昔話を聞いたのが宿坊を出る直前。

そして、経典が置かれている久遠寺へは
前日に参拝した後（笑）

「めっちゃ階段しんどーい。。」
「富士山が近い！おっきい〜！！」

くらいしか感じなかったので

「もっと早く知ってれば
　深く楽しめたのになぁ・・・」

とちょっと残念に思いました（笑）

ですが、別の切り口から見れば
そのくらい昔話（ストーリー）の力って
人をその気にさせるってこと。

これがただ〇〇宗の総本山です。
経典が○千冊と保管されてます。
500年以上の歴史があります。

だったら
別にピンと来ないわけですよ。

もちろん好きな人や詳しい人からしたら
興味を持つのかもしれませんが
全く宗教とも縁もない人からしたら
何も魅力を感じません。

だけど、

ストーリーにして語ることができたら
どんな知識レベルの人であっても
興味を惹きつけることはできるし、
そこから行動に促すこともできます。

事実、ストーリーって
とある大学の研究結果によると、

数字などのデータだけだと
脳の稼働領域は2つだけですが、

ストーリーを見聞きしているときは
味覚、触覚、臭覚などありとあらゆる神経系を含め
「7つ」以上の領域が稼働するのだそう！

ですので、

何か伝えたいメッセージがあるときは
そのまま主張するのでなく、
ストーリーにして伝えると
より効果的に伝わりやすくなります。

それがより自分の過去に
重なる部分があると
より共感しやすくなりますしね♪

あなたの商品、サービスの良さを
必要な人に上手に伝えていくために
ぜひ、ストーリーも積極的に使っていきましょう！

今日のお話が参考になれば幸いです。

追伸：

ちなみに私が宿坊に
泊まってみようと思ったきっかけは
こちらの投稿から。

もともと、塩谷さんの文体や観察眼が好きで
ずっと憧れてたのもありますが、

誰が紹介してるか？
^^^^^^^^^^^^^^^

も商品やサービスを選ぶときに
間違いなく影響してくるな…と
改めて実感しました。

追伸2：

覚林坊さん、今度は夏に行ってみたいです♪

また雰囲気も違うだろうなぁ。

すごーくおもてなしの距離感が程よくて
とっても心地いいんです。

超冷え性なので、

わざわざ湯たんぽを持ってきてくださったのが
すごく嬉しかった＾＾