迫り来し、、、、<短歌>

〇迫り来し 大地に「只今」 久々の
              帰省思えり 米国旅行


5・6歳。幼稚園のお終いの頃から、ずっと思った。
(大きくなったら、アメリカにゆきたい!)
何故って?
外国で一番、身近だだら。
自分たちぐらいの小さな子供。学校にもあがっていない年齢の子でも、アメリカだったら、様々を通じて知っている。
例えば
「トムとジェリー」や「ポパイ」といった、アニメーション。
例えば
「コーンフレーク」や「アップルパイ」といった、お洒落な食べ物。
そしてわたしの大好きなテレビドラマ「奥さまは魔女」などなど。
これらは全てアメリカで作られているものだから、きっと物凄いんだろう。
だから「行ってみたいな」よその国、ならぬ、アメリカへ。

初めの頃こそ、大発見でもしたかのように興奮しながら、周りに言いまくっていた。が、友達に話せば「変わってる」、大人に言えば「小生意気」。
評価はいつもこんなんで、その内話す気力すらなくなってきた。が、心の中は(大きくなったら、アメリカに)。
めげずに大志を抱いていた。

大志を抱いて、20年(?)
月日が経った。わたしも働く年齢と達し、それなりに貯金もした。
(いけるじゃん、今なら!)
年齢的にも丁度いい。学生時代の友達を誘って、イザ!アメリカへ!
大手旅行会社のツアーをチョイスした。約一週間の行程だ。

成田空港から、どれぐらい掛かったであろう?
がちゃがちゃと五月蠅いだけだったような、印象が残る。国際線ゆえか、飛行機の離陸時間も遅れたような、記憶がある。

  ゴーッ、ゴーッ、、、、、
(おおっ!)
小さな窓から見ると、赤茶色い大地。これから旅をする目的地・アメリカの大地が、段々と近づいてくる。
(只今!)
瞬時に気がした。感情が走った。
(帰って来たわ、久々に)
どうしてなのかが、分からない。今もって謎である。
その昔に抱いた大志が呼び起こしたのか?接して来た様々が、引っ張りあげたものなのか?或いは、前の世。前々々々世辺りで住んでいたのか?アメリカに縁ある人生であったのだろうか?
だったら言語。
前々々々世辺りの記憶が急に復活。甦りに甦り、英語ベラベラ。現地の人並みに喋れるかしら?お話しできるかなぁ?
淡い期待も抱いてみたが、全く気配もなかった。

<了>

#わたしの旅行記

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