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80歳のセンパイと暮らす。(16)

センパイの昨日の一言。
「私たちの暮らしって昭和ね」

最近のセンパイと私は、ほぼ毎日梅仕事に追われている。我が家の庭の樹齢50年以上の梅の木が伸び放題になっていたせいか大量の実をつけ、暫くはその収穫に追われた。センパイは毎日、梅を拾うのが楽しみだったらしく、拾う梅がなくなってからは毎日「寂しい」と言っていた。
収穫した梅はヘソのゴミをとってから、冷凍。一度熱湯をかけると早く熟すと植木の達人から教えてもらったので、青い梅はそうしてみてから冷凍。今や冷凍庫はジップロックに入った梅で溢れている。
で、梅をどうするか。王道は梅酒と梅干しだと思うが、どちらも我が家ではやらない。センパイも私もアルコールを飲まないし、梅干しは失敗すると家に災いが起こるとセンパイが私に禁じている。失敗しない自信はあるのだが、何があった時に梅干しのせいにされたら、梅干しが不憫なのでやめた。なので、メインは梅シロップ。砂糖は氷砂糖とキビ糖の2種類。キビ糖は私にはあんまり良いイメージが湧かなかったが、既にセンパイがやっていた。どうなるやら。リンゴ酢やらレモン酢に漬けるバージョンも。こちはセンパイがヨーグルトに入れて食べている。あとは私の大好きな梅醤油。去年までは梅、醤油、昆布でふた、だけだったが、センパイが「あさイチで蜂蜜を入れてた!」と蜂蜜も投入することに。まろやかになるのかしら、楽しみ。今年は梅味噌もやってみた。今朝、キュウリにつけて食べたが美味!シロップに漬けていた梅は煮てジャムにする。チーズトーストとの相性が抜群だ。

無駄なく食べるまでが梅仕事。これが昭和の暮らしってことね、センパイ。

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