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Xジェンダーの僕のこと。

「僕」は心の防護壁。

言葉にするとたぶんこう。
僕は幼少期から「わたし」と自分を称することに違和感があって。女の子らしくしなさいとか女の子なんだから、とか言われる度に苦しくて。

子供の僕は親の目と学校の人間たちの目が怖くて繰り返しわたしと呼ぶことで、ごまかしてごまかして「私」を作ってきたんです。

でもつかれちゃうよね。

唯一自分をまもるための精一杯が「僕」と
心の内でつぶやくことだった。

世間の目って怖いよな。
自分らと違うだけですぐ後ろ指をさす。
僕は僕なのに。
お前らなんかに殺されてたまるか。






さてXジェンダーというものはご存知でしょうか。
わかんね〜って人はググってみてください。
簡単にいうと「性自認が男の子でも女の子でもない」ってやつです。なんだかXでも種類は何個かあるみたいだね。

僕はXジェンダーの不定性にあてはまるのかと
うっすら認識しているんですが、これを知ってからは人生楽になったと思います。

不定性、というのは日によって男の子にもなるし女の子にもなるっていうもので。べつに体が女じゃからって「女の子らしく」しなくていいんじゃん…いつでも好きな時に女の子やめてもいいんじゃん…と人生はじめて肯定された気がしました。


僕は僕でいていい。




正直男の子になりたいか、と言われれば
そうじゃない日もあるし。
可愛い服装が嫌いかと言われれば
むしろ大好きな日もあるし。
かっこいい姿でいたいかと言われれば
そんな日もあるし。
かわいいと思われたいかと言われれば
べつに〜って日もあるし。

傍から見ればなんだこいつと思うかもしれないけど、僕と称することで、自分の性を認めることで自分を愛せるならそれでよくないか?と思います。外野は黙ってればいいのにね。

僕の普通は君の普通じゃないんだよ。






僕、は心の防護壁。
大人になっても仕事上「私」を作らざるを得ないから、僕はひっそりこっそり壁を作って
自分を守って肯定してあげています。

いま僕と似た感じで悩んでる人っているのかな。たぶん君のことを好きになってくれる人間は絶対いるとおもうので、矛盾だらけですけど悩みながら生きてけばいいよ。

どうか、つらくない日がきますように。
君のだいじなもの、ぎゅうっと、抱いていて。