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2024年5月 新居より

日本がゴールデンウイークに突入するころ、ドイツでは木々の緑が一斉に萌え始めます。
春はお天気が不安定なものですが、今年は4月中旬になっても雪が降っていました。それでも晴れ間を見るやいなや、木々はどんどんと枝を伸ばし、葉を茂らせ、花を咲かせ始めました。
 
最近自転車を手に入れて、新居からこの緑のトンネルを通って通勤しています。

昨年の12月中旬に引っ越して早いもので5か月が過ぎました。
住宅管理事務局や幼稚園が入る予定の棟はまだ完成していなくて、3棟のうちまず最初に完成したアパートに入居したのでした。
息子が隔週に私の所に来て過ごす予定なので、子供部屋のついた3ルームのアパート。玄関を入ると左手にオープンキッチンのスペースが付いた居間、正面にバスルーム、右手に私の部屋と子供部屋という間取り。

引っ越し当日 数日前からの雪で道路が凍結していた。
まず、子供部屋を整えた。クリスマスプレゼントを取りに来るまで、息子は部屋を見ていない。

引っ越しに際して友人知人から譲り受けた、冷蔵庫やキャビネットをはじめカーペット、本棚、ベット、リクライニングチェアーなどなどで整えた我が家には、誰が来ても、「あ、これうちのだ」、と気付く物があります。
今まで向こうの家では遠慮して私の友達は呼びにくかったので、これからはたくさんの友達を呼びたい。そして自分の家にあった物を我が家に見付て、自宅にいるようにくつろいでもらいたい。そう、ドイツでもお客様を自宅に招いたらまず「Fühlen Sie sich wie zu Hause!(自分の家だと思って気兼ねなくね)」といってもてなします。

6階の東南に向いたリビングは日当たりがよく、終日ここで過ごして寝るのもここ。

バルコニーからみた午前6時の朝焼け。
はるか彼方にフラウエン教会の双子の塔が。
陽が沈み始めるこの時間が好き。

実は自分の部屋ではほとんど過ごしていません。なので本や書類をまだ段ボール箱に入れて置きっぱなしに。
本棚のこの一部が、私の小さなギャラリーです。

これからは絵画作品と版画作品を壁に設置して自分の部屋を整えていきたいと思います。