【有料】不妊治療とキャリア~不妊治療のために、会社員を卒業してフリーランスになるまでの長い話~
この記事は不妊治療と会社員の両立に悩み、「退職」に心は傾きかけているものの、パートをするにしろシフトがネック。
「どうにか、インターネットだけでお仕事ができないか?」悩んでいる人向けの内容です。
不妊治療とご自身のキャリアのこれからを天秤にかけている人は、おそらく多いはず。
もちろん、会社員を続けながら不妊治療に勤しんでいる方もたくさんいると思います。ネコも、仕事の性質上、そして体調の問題で、
「このまま会社員を続けていると、不妊治療の継続が難しい」
「でも、この安定収入を途絶えさせたくない!」
「なるべく社員のままでいたい!」
と悩み続けた一人です。私は結局、不妊治療を開始して2年ほどで退職を決断しました。おかげで、会社にいた時には通えなかった実績のあるクリニックに通えるようになりましたし、第一子はそのクリニックで授かりました。
収入は激減しましたが、ネコ夫婦は夫の男性不妊に加え、私は高刺激でも採卵数は1~3個、副作用が出やすい体質だったので、低刺激系の治療を行うクリニックへの転院は急務でした。
そして、初心者ながら「ライター」として名乗れるほどの実績を積めたのは、結局自分の行動でした。
フルタイムの会社員を辞めると、社会的安定や収入の安定は失います。
でも、その分膨大な時間が手に入ります。今まで片手間だった、身体のメンテナンスや自分に合った病院への転院に注力できる。
「ライター」という性質上、納期とは常に戦っていましたが、それも治療に向かう電車の中や、病院の待合室、血液検査の間の待ち時間などなど、本当にどこでも仕事ができます。
結局、お金はあとから手に入る可能性がありますが、若さだけは本当の意味で「今が一番若い」。
2回目の不妊治療に入り、それを本当に実感しています。私たち夫婦は、お互い年を取り、各種数値が各段に減りました。移植の予定も、私のホルモン値が上がりきっておらず、延期になることが続いています。身体は臓器は、確実に老いています。
※収入は5万円~10万円ほど。不妊治療と並行して行ったフリーランスのライター経験をつづります。
※ライティングのノウハウ獲得には言及していません。これについては、リクエストがあった場合、記事にするかもしれません。
ネコが会社員を辞めた理由
同じ部署の仕事が一番できる女性社員が妊娠
数か月後に産休でいなくなることが判明したから
うちの部署は、割と激務の部類に入り、事務仕事と車で外出し面談する仕事を並行して行うのが、主業務でした。この女性社員は上司からの信頼もあり、トラブルが起きた時に解決策を出してくれる、本当に頼れるリーダーでした。
その頃、せっかく年度初めに増やしてもらった人員の退職が決定し、既に工数に対して社員の数が見合ってない状態でした。その上、一番のリーダーが抜けたら…
「絶対に休むのが難しくなるほど、忙しくなる…」
私は青ざめました。妊娠の情報(安定期前だったため非公式)は部署内を巡り、大きな動揺をもたらしました。皆が頼りにしてましたから。
私はその頃、高刺激系のクリニックで「採卵時の失神」「OHSSによる自宅安静」で1週間ほど仕事に穴を開けるというハプニングに見舞われていました。
辞めるにしろ、年度末までは頑張ろうと思った矢先でしたが、先輩の妊娠が判明したのは、秋頃。私の中で「パチン!」と何かはじけたように、こう思ったのです。
「もう12月末で退職しよう」
「そうしたら、電車で片道1時間の低刺激系クリニックに転院できる!」
リーダーの妊娠の情報が回ってきた数日後には、上司に退職の意思を告げました。
ネコは退職して、フリーのライターとなる
と、書いてみましたが、退職後に特別なツテがあるわけでもなく、私は自分でできる仕事を探し始めました。まだ、その頃、クラウドワークスなどソーシングサイトはありましたが、応募できる実績もないため、まずは手近なところから営業活動を始めました。
私が割と得意なことは次の3つ
文章を書くこと
Canvaでのバナー作り
対面での面談
この3つがお金になるのかも正直分かりませんでしたが、この3つで営業していこうと決めました。
ちなみに、公益色が強い法人にいたので、営業経験はほとんどありません。お医者さんや相談窓口をイメージしてもらうと分かりやすいのですが、困ったことが起きた時に、お客様自身が来訪するのが、サービス提供の入り口だったので、「お客様に来てもらうための働きかけ」を自分でするのは本当に難しかったです。
知り合いに営業メールを送りつける
定年退職後の大先輩、地元で同業種の会社運営をしている人など、そう親しくない感じの人たちに、こんなメッセージを送り続けました。
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