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子育ては、専門家の意見より保育士さんの勘の方が真実だったりする
💛現在23歳の息子がASD(自閉症スペクトラム)と診断されてから
プログラマーとして働くまでの振り返りブログです。💛
息子が、5歳を過ぎてもオムツが取れなかった記事を、以前書いたことがあるのですが
息子のおむつが取れずに焦っていたわたしは、ネットや本で発達障害のことを毎日のように調べて
オムツが取れない理由を
ASDの障害パターンに、当てはめようとしていました。
なぜなら、息子を型にはめることで自分が安心できるから。
偉い医師がこんな風に言っているから
息子もそうなんです、と
文献のコピーを、保育園の担任に渡したこともありました。
そのときの、担任の先生の対応はこんな感じでした。
コピーはお預かりしますね。
でも、息子さんはもうすぐオムツが取れると思いますよ。心配しないで待っててね。
心の中で先生はきっと
そんなに調べてばっかりいないで
もっと自分の子ども(息子)をよく見てごらん、ちゃんと成長しているよ
こんな風に、言いたかったのだと思います。
保育士さんの言ったとおり、そのあとすぐ息子のオムツは取れたのですから。
*
さらに保育園年長のとき、40歳代の担任の保育士さんに、こんなことを言われたこともあります。
この子は、あとから伸びる子だよ。
お母さん、楽しみにしていてごらん。
わたしが今まで何十年間、保育士やってきたと思ってるの!
見ればわかるんだよ。
だいじょうぶ。絶対にあとから伸びる子だから
実は私は
この保育士さんの言葉を信じて、
決して焦らず
息子を育ててきました。
幼少期は、人より何でもゆっくりで、手のかかる子でしたが、その後、先生の言葉通りにぐんぐんと伸び
小4になるころには
みんなと肩を並べるほどになっていったのです。
*
医師に、自分の子どもが「発達障害」だと宣告されると
とかく、医師や療育の先生の言葉、
さらにはネット上の、ASD やADHDなどの、ややこしいアルファベットの解説に惑わされ
目の前の子供の様子に、目がいかなくなってしまいがちです。
当時わたしも、息子の行動を
あれこれと型にあてはめることで
自分を納得させようとしていました。
しかし、保育園の先生は違いました。
障がい名なんて、ただの解説書くらいにしか思っていない。
先生たちが見ているのは、あくまでも本人そのもの。
息子と毎日一緒に過ごし、ほんの少しの成長に気づいては喜び、周りと比べることなく見守っていてくれたのです。
それはまるで、知識にかぶれた思い込みで、あらぬ方向へ走って行きそうな母親の私に
先生と息子がこっちだよ~と、正しい方向へと誘導してくれたかのように思えてならないのです。
*
医師や療育の先生の意見は、もちろん大事ですが、彼らはしょせん、たまにしか会わない人たち。
本人のことを、よくわかっているわけではありません。
病気になった子供のことは、小児科医よりも母親の勘のほうが正しいのと一緒です。
毎日、一緒に過ごしている保育士さんの勘や意見は、案外正しく、最も参考になるのかもしれないと感じています。
信頼できる園の、信頼できる保育士さんとともに、自分の子どもの発達を見守ることができるのは、親としての一番の幸せ。
それがどれほど重要で幸せなことだったのかを、20年経った今、身に染みて感じているのです。