後期高齢者の父との筋トレ記録
幼い頃から父が大好きだった。
そんな大好きな父ももうすぐ70歳。(現68歳)
30代未婚の娘が近くにいる利点といえば毎日話し相手がいることくらいだろうか。
今頃孫を愛でているお年頃かもしれないけれど、兄弟皆結婚をしていない我が家には子どもの笑い声は響かない。
近隣住宅から子どもの笑い声が聞こえたとき、父に対して1番後ろめたさを感じる。
いつかもしかしたら私が結婚と出産をする時が来るかもしれない。
父のその腕の中に我が子を抱いてもらえる時が来るかもしれない。
その日までどうか認知機能が低下せず、元気にハツラツと生きていてもらいたい、そんな想いから私のゆる宅トレに父を巻き込むことにした。
初日はゆるりと
まずはその気にさせることが大切。
毎日一緒に筋トレしよう!と声をかけた。なかなかその気にならない父に対して、母の70代の従兄弟がムキムキだった話を何度もすることにした。
父は毎夜晩酌をする。22時ごろに誘うのが頃合いだ。ちょうど陽気になっているころ。
最初はなかなか乗り気にならなかった父もバレーボール女子日本代表の連勝のおかげで、よし、一発やったるかという気持ちになったようだ。
毎日膝が痛いと訴える父。初日は膝のストレッチを一緒にやった。そして毎日のように膝の調子はどう?と尋ね、膝の調子が少しずつ良くなっていると思い込ませることに成功したらこちらの勝ち。
実際、膝の調子が良くなっているもんだから、ストレッチの重要性は感じ始めているようだ。
バレないように少しずつ種類を増やす作戦
私のゆる筋トレの箇所はお尻、胸、お腹だ。
父は全く興味がないであろう桃尻筋トレ、お椀型バストアップ、下腹ぽっこり解消に付き合わせている。
いきなり全てをやってしまうと挫折してしまうし、父と娘で時間を合わせるのもキツくなってしまうから、膝のストレッチ、お尻、胸、お腹という順に少しずつ増やしていった。
いきなりの20分じゃなく、1日5分ずつ延びることはすんなりと受け入れられたようだ。
昔は腹筋なんて余裕でできた父が、いざ筋トレを始めると1回も腹筋ができなかった。
相当ショックだったのか、毎日一生懸命筋トレをするようになった。
0回だった腹筋が、今日は2回できた。
心から嬉しかった。本当に。すごいぞ父。誇らしい。
なぜか母も筋トレに参加
父と私で筋トレをしているとなぜか母もやり始めた。
私と父でキャッキャ言いながら楽しく筋トレしているのが羨ましかったのか。
辛いと思わず楽しく自主的に参加できていることがすごくいい。
父と母は歳の差カップルだけど、いつかは2人だけでも自主的に筋トレしてくれるといいな。
健康寿命を延ばして介護から遠ざかる作戦
例えどんな状態でも長生きして欲しいことはもちろんだけど、2人の健康寿命が延びたらすっごく嬉しい。
おまけにズボラな私も筋トレが続く。ありがたいお話。
定年して趣味がなく苦しんでいる父の健康的な趣味となって、元気にハツラツと生きてて欲しい。
30代未婚の娘が同居している利点が話し相手以外にもあるといいな、なんて。
最後まで読んでくださりありがとうございます。