木瓜の花
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「いや~ 何食べているのよ~去年、剪定して今年は満開になるんだからね」
赤い蕾をモグモグ、私の言葉を理解しようとしているのか ? こちらの出方を伺っているのだろう。
これは3年前の写メ、このメス鹿の向かって右の耳が縦に割れている。
近付かないと分からないけど、しっかり耳として役をこなしている。
そして後ろ足の膝の部分には毛がなく、大怪我の跡が残っている。
耳が切れる程の事、膝の怪我の跡、どんな事があったのだろうと考えてしまった。
木瓜(ボケ)には鋭い棘があるが、器用に小さな蕾だけを頬張ってモグモグ ಥ‿ಥ 叱って追い払ったとしても、後で来て食べるのだろうと思い見ない振り、前の年、来年は真っ赤になって咲く筈の木瓜を、想像しながらの剪定を思い返してしまった。
鹿は花を食べる。
以前、ニュースで鹿の被害は広がり、貴重な天然記念物の植物が北海道から姿を消すだろうと、自然保護の方がインタビューに答えていた。
その時はふ〜ん、そうなんだ〜、位にしか思っていた。
だが、眼の前で花だけを食べているのを見てしまった。
増え続ける鹿・北海道の植物は笹や毒草だけになっても可笑しくはないだろうな〜。
未来の野山を思うと寒気が・・哀しい出来事が進んでいるんだわ、と、私をチラチラ見ながら木瓜を頬張る鹿を見つめながら、改めて実感してしまった。
あの猟師さんが言っていた事が本当なら、このメスの鹿は婆さんなのかしら ? 。
この鹿、実家にいる猫を見つけると、物凄い剣幕で鼻を膨らませ、ブフブフ鼻息荒く追って来て、玄関の中迄入って来たらしい。
猫に恨みでもあるのだろうか ? どうして〜と不思議でならない。
かくして実家の可愛い猫達は、鹿の気配で家の中に一目散、ガラスを隔てた外を首をあっちこっち伸ばしたり、縮めたりして外を伺う様になっている。
ベランダのガラス越しに猫を見つけたこの鹿、突進して来て、縦・・約3メートル横3メートル位かな~大きいガラスに顔を近付けて猫を睨み付けていると言う。
ガラスが破壊されたら結構なお値段を考えて、追い払ったと弟が笑っていた。
弟は一人で居る為、この鹿に話し掛けているのを目撃 😓💦 オイオイ、可愛いがっているわ😱
この後で私はメスの鹿を追い払った、弟は
「最近、鹿が来ないんだよな~」
もう来ないよ、私が追い払ったからね。
この案件は弟には秘密(笑)私の中に隠している。
花畑に鹿が入らない様にするには・・相当高く網を張るしかない、高さ2m位は軽々と飛び越えて行くのを幾度も見ている私は、そのままにする方を選び、食べられて短くなっている花達を見つめ続けている。
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