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折れていた母屋の簡単修理

noteを始める前に行った作業なので画像も少なく恐縮ですが

「こんなことをしましたよ」

「古い別荘にはこういうこともあるんだよ」

という程度の気持ちで書いていきます。

ネタはまだまだあるので今後もちょくちょく書いていく予定です。

ちなみに今回の記事は過去ネタとなります。


天井を落とした

After画像はありますが、Beforeが無いのが残念です。

始まりはリビングの天井に貼られた石膏ボードが割れていたことでした。

手のひら大だったかと思いますが、そこそこの大きさが割れていました。

気になりますよね?

なんとかしようと思いますよね?

なんとかしようと思い、割れた石膏ボードを撤去してみました。

ついでに天井裏も見てみたら謎の円筒が天井裏に乗っかっていました。

そして断熱材が入っていない事を確認しました。

さらに丸太っぽい梁のようなものが見えました。


この頃はまだ写真を撮りまくることは考えていなかったので写真を撮っていないのが本当に悔やまれます。


さて、どうするか?

冬の事を考えると断熱材は天井にも入れたい所。

そこでネットで情報を漁ってみると屋根裏断熱というものを知りました。

ネットで得た知識を元に我が家をよくよく見比べてみた結果

「これいけるんじゃね?」

ということで天井を落として屋根裏断熱にすることにしました。


天井を全て落とした結果、こんな感じになりました。

画像から写真を撮ったのは8月28日なので引っ越して1か月も経っていません。

屋根裏に申し訳程度に断熱材が一応へばりついています。

画像の丸太っぽい梁はちょっと気に入っていますので、これを天井裏に隠しておくのはもったいない気がしたというのもあって天井を落としました。

ブルーシートがチラッと見えていますが、長年のたまったほこりやゴミ、天井から落ちてきたグラスウールなどで酷いことになるので養生のためのブルーシートです。ないよりはあった方が良い程度のものです。


かなりスッキリしました。

この頃のリビングは壁に付けられたベニヤもはずして断熱材を入れられる状態になっています。

前オーナーがつぶれた屋根を修理したそうなので野地板や垂木など、部分的に綺麗な箇所もありました。

薪ストーブの煙突は新設しました。

四角い白いものは「めがね石」という石膏のようなもので作られたもので、壁を貫通させて煙突を外に出す時に必要なものです。詳しく知りたい場合はお調べください。


天井を落としてから思ったのですが、荷物が多いのでなんとかしたい。

「あっ屋根裏にスペースを作って荷物を置けばいいんじゃね?」

と余計な事を閃き、玄関からリビングに通じる4段しかない階段の上の空間を破壊。構造用合板を敷いて物置空間にすることにしました。


そして、破壊後に廊下の天井裏に登った結果、見てはいけないものを見てしまいました・・・


折れた母屋を発見

パックリと割れた母屋が出てきました。撮影日は9月9日となっていましたので引っ越してから1か月ちょっと。

1m程度だったと思いますが、見事に割れています。

当初「古い家だから割れることもあるよね」程度の認識でしたが、後に考えを改めることになります。


さて、この折れた母屋をなんとかしなくてはいけません。

屋根を構成する部材なので大事な部分だと素人でも判ります。

取り外して交換できないか見てみましたが、垂木を支えているので無理っぽい。

なぜ折れたか考えてみましたが、柱の間隔は1820mm。恐らく母屋の折れた部分に柱が無かったため、屋根の重さに耐えられず折れたものと予想しました。

なのでジャッキを買ってきて下から柱を入れることにしました。

上の画像はジャッキアップする直前となります。


まずは105mm角の柱を買って隣の柱と同サイズに切ります。

画像の右に横たわっているのが柱になる木材です。

まずは太い角材を適切な位置に置いてジャッキを乗せ、胴縁を用意してジャッキアップをします。

今思えばジャッキが外れなくてよかったなと思います。胴縁ではなくもっと太い木材を使ってジャッキアップをするべきでした。

ちなみに胴縁は水平器を使って垂直であることを確認してからジャッキアップをしていきます。

垂直でないとジャッキから外れて色々と怖いことになります。

ジャッキアップをしている最中はギシギシ音がするので少しづつ、恐々上げていきます。


無事ジャッキアップで持ち上がった母屋の下に柱を適切な位置に設置。

折れた母屋も元の位置に戻っているのが判るかと思います。


ジャッキを外して、はい完成。

ジャッキを戻した結果、僅かに母屋が下がるので割れた部分も少し開きますが、許容範囲ということにします。

あとはかすがいを打ち付けて固定したら終了です。


折れたのは母屋だけではなかった

折れていたのは垂木でした。

パックリと割れているのが垂木です。

当初まったく気が付きませんでしたが、荷物を置くスペースを

「あっ。こっちに広げると便利じゃね?」

「あっ。ここまで広げると長い荷物も置けるんじゃね?」

などと、スペースを広げているときに発見してしまいました。

垂木が6本ほど連続して中央付近がパックリと折れているのを・・・

これはまずい。非常にまずい。たぶんまずい。なぜこうなったのか、原因をいろいろ想像する。

母屋が折れたのは屋根の重みで折れたと思っていました。

「50年近く経った建物なので折れることもあるよね。」

程度の認識でした。

でも垂木が6本も連続して折れているのを見ると他の要因があるはず。

なぜ?どうしてこんなに折れてるの?

数日悩んだ結果、思いついたのは屋根に雪が落ちてきたことで折れたという説。

たしかに我が家の屋根の上に赤松の枝が広がっていますので、この説は恐らく正しい。

枝の位置的にもほぼ一致していると思われる。

思い返せば、私が住んでいる別荘地には廃墟になった別荘もあり、屋根に穴が開いているのを見かけていました。

「そうか。雪が落ちて垂木や母屋が折れ、放置した結果何度目かの雪で穴が開くんだろうな」

と勝手に納得。

とするなら、その衝撃に耐えられるよう補強が必要です。

垂木の交換も検討してみたのですが、交換するなら屋根を解体することになりそうなので流石に無理。

数日ネットで情報を漁った結果、折れた垂木付近をジャッキアップして母屋っぽいものを取り付け、折れた垂木の横に新たな垂木を追加することにしました。


撮影日は9月14日です。

まずは母屋の補強をします。

まずはジャッキアップをして・・・


柱を突っ込みます。

この位置は、1820mmの間に柱が無かったので柱を追加しました。

画像の奥には使われていなかった謎の通風用のパイプと梁っぽいもの。

小屋梁というのか、梁丸太というのかよく判りませんが、そのよく分からないものも写っています。


棟木という屋根のてっぺんにある部材もジャッキアップをして補強してみました。

この棟木も1820mmだったので間に柱を入れることで上からの加重に強くなるはずです。

棟木を支えている従来の柱もよくよく見るとしょっぱい仕事をしているのが素人目でもわかるくらいの仕上がりでした。

ほぞ穴はあるのにほぞが無いという謎仕様。ズレた位置に柱が・・・

まぁ柱の傾きは当然のようにあるので見なかったことにします。

50年近く持っているんだから大丈夫だよね。という理論です。


垂木を補強していきます。

写真は10月4日なので半月近く経過しています。


これは現在の様子。鋼製束を使って垂木を横方向からも支えています。

真下から支えるか悩みましたがこの方法にしました。真下の方が良かったかな?


60mmの角材を横に2本設置し、斜め方向にジャッキアップをして折れた垂木部分を真っすぐにし、45mm角の垂木を差し込みました。

垂木の長さは確か1300mmくらいあった気がします。

本当は折れた垂木を新設した垂木で挟み込み、釘で貫通させたい所でしたができない箇所が多数。

屋根を固定するときに釘を野地板貫通して垂木に差し込まなければいけないと思いますが、垂木を外れて野地板に刺さっただけの釘が多数あり、釘が邪魔をして垂木を挟めませんでした。

無いよりはマシ程度ですが、折れた垂木になるべく近い位置に垂木を新設しました。

これで様子を見てみようと思います。

これでダメな場合は垂木が折れるか屋根に穴があくだけ。

その時はその時の私に期待したいと思います。


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