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堕天使となった僕は彼女の隣へ戻りたい

【堕天使となった僕は彼女の隣へ戻りたい】

「やっと見つけたわ、イベニクス」

堕ちた僕をモシェロは探していた。


「僕は堕落した。羽が漆黒に染まった堕天使になったんだ」

僕は悲しみをモシェロに言った。

「落ち込むことないじゃ無いの、天使は天使なのよ?」

モシェロはあっけらかんとしていた。

「そういう事じゃ無いんだモシェロ」

僕は俯きながら言った。


「どういうこと?」

頭に?を浮かべている感じに聞いてきた。

「天界に入れなくなるじゃないか。

 もうモシェロと会えなくなってしまうよ…」

僕はまた泣きそうになっていた。


「まったくイベニクス泣きすぎよ」

モシェロは頭を撫でてくれていた。

「だって…だって…」

堪えていた涙が溢れてきた。

「大丈夫よ。いつでも会えるわ」

慰めの一言を言ってくれた。


「ほんとに、モシェロに会える?」

僕はモシェロの手を握った。

「イベニクス会えるよ。

 今もこうやって会えてるじゃない」

モシェロは落ち着いた声で言ってくれた。

「ありがとう、モシェロ。

 僕は堕天使になったけど戻りたくなる」

僕の涙が引いてきた。

「もう落ち着いてきて大丈夫そうね」

モシェロは笑顔で言った。


「モシェロ、顔近づけてくれる?」

僕はモシェロに目を合わせて言った。

「何?なんか付いてるかしら?」

モシェロは近づけてくれた。

「目を閉じて…お願い」

僕は微笑んでお願いをした。

「わかったわ。これで良いのかしら?」

モシェロは目を閉じた。

「少しの時間一緒にいてくれてありがとう、モシェロ」

僕はお礼にモシェロの頬にキスをした。

「ふふ、くすぐったいわ」

モシェロは笑顔になっていた。


「モシェロの笑顔、安心する」

笑顔になりつつ、チラッと見えた僕の中に白い羽根があった。

僕は早く天界に戻りたくなった。




【最後に】

『堕天使となった僕は彼女の隣へ戻りたい』を読んでいただき、ありがとうございます。

・これからも500~1000文字程度のすぐ読める空想物語を書いています。

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・「楽しかった」・「つまらなかった」など、あなたの正直な感想もコメントに書いていただけたら嬉しいです。

・古い空想物語から少しずつ『有料化』していきます。
まだあなたが読んでない空想物語がある場合お早めに読んでください。

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