メイドの私が付き合うお嬢様の趣味が可愛いのだけど
【メイドの私が付き合うお嬢様の趣味が可愛いのだけど】
「おはよう、メイドさん」
私の腰にポンっと手を置く。
「おはようございます、お嬢様」
私は立場が逆じゃないかなと寝ぼけながら起き上がる。
「さ、ご奉仕するために着替えますよ。出てってください」
立ち上がりクローゼットへ歩き、お嬢様へ行った。
「見ていてはダメなの?私だけのメイドなのに」
お嬢様は顔の火照ることを言ってきた。
「まったく恥ずかしいこと言ってないで外へ出てください」
私はお嬢様の背中を押して扉へ追いやる。
「押すな押すな。わかったから」
お嬢様は私に抗いつつ扉の外へ出た。
「もう終わります。少々お待ちください」
ドアの近くに立っている気配を感じ、少し声を張って言った。
「わかった、んじゃ」
お嬢様が不意に扉を開いた。
「まったく、あと少しと言っているではないですか」
急いでメイド服を整えた。
「おお、可愛い恰好しているわ。フリフリ見せつけてくれる」
お嬢様はテンションが上がっていた。
「そんなにベタベタしないでください」
くっつくお嬢様を離した。
「あとこれ、あげるわ。アクセントで被ってほしい」
目をうるうるさせながら、猫耳カチューシャ・尻尾を渡してきた。
「そんな目で見られても一応一瞬は被りますから、グイグイとしないでください」
呆れながら、渡されたものを手に取る。
「一応なの!?一瞬なの!?ま、被ってくれるのは良いですわ」
言葉が引っ掛かりつつも納得してくれた。
「被りましたよ。これで良いですね?」
私は装着した姿をお嬢様に見せた。
「うんうん、可愛い猫ちゃん。あとで写真でもどう?」
私の頭を撫でながら、ナンパのような絡み方をしてきた。
「なんですか、どうせ勝手に撮るのでしょう」
私はお嬢様の手を払い抵抗した。
「つれない猫ちゃん。それじゃあお触りは良いかな?」
尻尾をきゅっと握ってきた。
「にゃっ!?許可してませんよ!」
握ったとき一瞬ドキッとした。
「ふふふ、赤くなったわ。今日を楽しむわよ」
お嬢様は私のリアクションを楽しんでいた。
【最後に】
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