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掃除するのは私の役目ですよご主人様

【掃除するのは私の役目ですよご主人様】

「アルクス様ー掃除しに来ましたよー」

私はバケツと雑巾、モップなどの掃除用品を持って部屋に入った。

「いつもありがとうテシー、助かるよ」

ご主人様は優しくお礼を言ってくれた。


「今日は本棚をやります!」

私はご主人様に宣言をした。

「わかった。しかしモップとか大きな掃除用具はいらなかったんじゃないか?」

ご主人様の顔は引きつっていた。

「いるのですよ。最後床を掃いて埃をまとめますので」

私はモップやほうきを持ちながら自慢気に言った。

「なるほどな。よろしく頼んだよ」

ご主人様は圧倒された様子だった。


「アルクス様、本を全てテーブルに置きますね」

本棚からポンポンとテーブルに運んでいった。

「はーい、大丈夫だよー」

ご主人様は作業しながら返事してくれた。

「最近、本多くなりましたね」

本を出しながら呟いた。

「そうだな。合間見て整理しなくてはいけないな」

ご主人様は本多いとメモしていた。


「棚の埃を落としましょ〜♪」

私は思いついたことを歌いながら本棚を拭いていた。

「テ、テシーさん。その歌は何かな?」

ご主人様は歌が気になったらしい。

「あ、ごめんなさい。気分悪くしちゃいましたか?」

私は反射的に謝った。

「悪くなってないよ。何の歌、歌ってるのかなと思ってね」

ご主人様は謝らないで良いよと言ってくれた。

「この曲は私が勝手に歌ってるだけですよ。

 思いついたことをただそのままに」

私はご主人様に言った。

「そうだったのか。楽しく掃除していて偉いな」

ご主人様が私の方に歩いてくる。

「ありがとうございます、アルクス様」

私はお礼を言って掃除の続きを始めた。


「テシー、俺は手伝うことないか?」

ご主人様は私の肩をポンと手を乗せ聞いた。

「アルクス様は座っていて大丈夫ですよ」

私は本棚を拭きながら言った。

「そうか、わかった。

 ありがとうテシー、この後もよろしくな」

ご主人様は私の頭を撫でて席へ戻って行った。




【最後に】

『掃除するのは私の役目ですよご主人様』を読んでいただき、ありがとうございます。

・これからも500~1000文字程度のすぐ読める空想物語を書いています。

『スキ・フォロー』して楽しみにしていただけたら嬉しいです。

・「楽しかった」・「つまらなかった」など、あなたの正直な感想もコメントに書いていただけたら嬉しいです。

・古い空想物語から少しずつ『有料化』していきます。
まだあなたが読んでない空想物語がある場合お早めに読んでください。

あなたの中の一冊になれるよう応援をよろしくお願いします。


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