見出し画像

萌えるハノと僕のちょっとしたイジワル

【萌えるハノと僕のちょっとしたイジワル】

「一人でよく来れましたね、ハノ」

僕は椅子に座って待っていた。

「ニルが来いと言ったからじゃないか」

面倒くさそうに歩いて部屋にきた。

「はは、そうだったな」

ハノの方へ向く。


「ニル今日もイジワルなの?」

不安そうに聞いてきた。

「仕方ない。ハノはイジメたくなるからな」

僕は優しく落ち着いた声で言った。

「まったく、何言ってるやら」

ハノは呆れていた。


「ハノ、手を貸して」

僕は手を出して、ハノの手を求めた。

「手は良いけど、なにをするの?」

両手を僕に突き出してくれた。

「こうするんだ」

ハノの手首を合わせ杖を振った。


「な、なんだ!?離れないではないか」

離れない手首に焦っていた。

「そんなに暴れては危ないよ」

くねくねと離れさせようとするハノに注意をした。

「手首を自由にしてほしいんだが」

ハノは手首を離そうと無理な体勢で頑張っていた。

「あっ、ハノ怪我してしまうよ」

僕はハノがバランスを崩したところに腕で支えた。

「ニノ…早く、外して…」

ハノは動揺してきて、涙目になっていた。

「今離す、ハノ。ごめんよ」

杖を振り、ハノの目から溢れた涙を手で拭った。

「ありがとう、そしてイジワルだった」

ハノは照れながら、拗ねていた。


「手首は離したぞ。なぜ、首の後ろに手が回っているのかな?」

僕は戸惑ってハノの目を見て聞いた。

「お返しだ」

ハノは僕の頬に唇を当て、ふふっと笑っていた。

「変なことするな…//」

僕はハノの珍しい行動に照れてしまった。


「ニルが言わないでください」

ハノは僕の口に指を当てニヤリとした。




【最後に】

『萌えるハノと僕のちょっとしたイジワル』を読んでいただき、ありがとうございます。

・これからも500~1000文字程度のすぐ読める空想物語を書いています。

『スキ・フォロー』して楽しみにしていただけたら嬉しいです。

・「楽しかった」・「つまらなかった」など、あなたの正直な感想もコメントに書いていただけたら嬉しいです。

・古い空想物語から少しずつ『有料化』していきます。
まだあなたが読んでない空想物語がある場合お早めに読んでください。

あなたの中の一冊になれるよう応援をよろしくお願いします。


【他の空想魔女物語】


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?