映画『君と歩く世界』
2012年のフランス・ベルギー映画。
ヨーロッパ映画らしい淡々としたリアルな描写が多い。過剰な演出がない分、逆に登場人物の心理を感じ取ることができる。
両脚を失くしたシャチの調教師のステファニーと定職に就かないシングルファザーのアリの恋愛だけでは済まないドラマを描いている。
水族館でのシャチのショーの際の事故でステファニーは脚を失う。事故で血を流した人間が水中にいたらシャチはどうなるのか?ほんの短いシーンしかないが、野生本能の怖さも感じた。
映画のインタビューなどでもあったが、両脚を失ったステファニーの義足や脚のない姿は全てCG処理との事。アリとのSEX描写でも膝下がない様子がとても自然で違和感がない。勿論、義足で歩く姿も。映画には欠かせない表現の一つだと思う。
人生はある日突然変わってしまうものだし、そこから何度でもやり直せる。別の生き方があり、何処にでも拠り所があると教えてくれる映画。
※こちらのサイトは具体的にストーリーの記載があるので参考までに→タワーレコード NEWS&COLUMN 映画『君と歩く世界』