運ゲーム!日商簿記2級の合格率
日商簿記2級は、経理で正社員を目指すなら、必ず取得しておきたい資格である。
しかし昔から、日商簿記の合格率は開きが大きく、毎回運ゲーの要素が強いと言われていた。
次の表は、日本商工会議所の2級の受験データである。
MAXは47.5%で、受講生の半分が合格する難易度。
MINは8.6%で、10人に1人が受かるかどうかという低さ。
合格率に、38.9%の開きがあるなんて!
同じ試験とは思えない。
これを長年放置しているのは、正気の沙汰ではない。
正しく能力判定が出来ない試験ではないか!
私は過去に3回、日商簿記の2級を受験している。
1回目受けたのは、学生の時だった。
その時に頑張って勉強していれば、合格率が36%位だったので楽勝だったのだが、私はバイトと推し活に全力投球していたため、落ちた。
その後、2009年に受けた時は合格率25.5%だったが、たった2問間違いで不合格。
最後のリベンジチャレンジということで、ビジネス専門学校の簿記夜間コースに通って勉強した。
そして受けた試験、2010年2月の合格率は、なんと12.4%!
10%台は、会計士を目指す人しか合格しないレベルだという。
途中、いやらしい問題があって、1問間違えると、後続の問題はその回答の数字を使うので、全部×になるというものだった。
夜間クラスでは、数日後に試験の解答解説講習会が開かれた。(今はYouTubeで解答速報動画を配信するらしいが、2010年は、そんな便利なものは無かった)
その時に講師陣から話を聞いたのだが、この異常に合格率の低い試験に対して、複数のビジネス専門学校の講師らが激怒し、日本商工会議所にクレームを入れたそうだ。
専門学校も、合格者を出すことが、学校の評価に繋がるんだから、「トチ狂ったような低い合格率の試験なんて、作るんじゃねぇ」と文句も言いたくなるのだろう。
もちろん受講生も文句は言いたいよ。
私はこれを機に、IT職に転身した。
TOEICなんかは厳密にスコアが出されるから安心なんだけど、日商簿記2級のような、合格率が大波小波の試験は、勉強の成果だけでなく、運の要素も試される。
なので、日商簿記2級を受ける人は、湯島天神など、学問にご利益のある神社に参拝することをお勧めする。