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人類の歴史と根源的な感情 『進撃の巨人』(4DX鑑賞の感想も)


人類の歴史と根源的な感情


※ ここから先、少しネタバレを含む

『進撃の巨人』の、特に「マーレ編」以降は、心理療法や、前世療法、スピリチュアルヒーリングなどしていると、必ず巡り会うテーマが満載だ。

ネタバレになるから詳細は書けないけれど、差別、階級、貧困、戦争、拷問、罰、拘束、奴隷、宗教、祈り、絶望、死。

裏切り、信頼、愛、憎しみ、怒り、信念、惰性、悔恨、贖罪、無気力、諦め、赦し、共感、etc・・・。


私は前世療法をよくやっていたから、『進撃の巨人』でユミルが重要視されるのが何故なのか、なんとなく分かる。


進撃はフィクションだけど、ユミルは転生回数の多い人の中に生きている"元型"に、とても似ているように思える。

ユミルは、傷ついたインナーチャイルドのようにも見える。


現実の私たちの心の深層にも、歴史を紡ぐ、大きな"道"が展かれているのかもしれない。



4DX鑑賞の感想


※ ストーリーの感想は筆舌尽くしがたしのため書けないので、鑑賞の感想を書くにとどめた


劇場版『進撃の巨人』完結編は、一度、2Dの映画館で見たんだけど、「地ならしを4DXで体感」なんて言われたら、
もう絶対何がなんでも、高くても、また見に行くに決まってる。

妥協せずに、最高の映画館で観たい!

東京なら、グランドシネマサンシャイン池袋が一等だろうなあ。


誰の頭にも邪魔されないように、先頭A列の席を取った。

少し観づらさはあったものの、私の横には誰もおらず、大当たりの席だったので、神に感謝した。

初の4DX体験なので、ドキドキに拍車がかかる!


映画が始まると、のっけから「地ならし」に巻き込まれる。

4DXなので、座席が映像に合わせて揺れまくる。

それだけではない!
シアターは、横からスモークまで出てくる!
目の前には大画面。

私はスクリーンの中の人々の絶望感を、一緒に感じた。
4DXでは、観客も、世界の終わりの当事者なのだ。

この絶望感は、私の脊椎まで到達した。

早くも、圧倒の連続!!!

私のPTSDと高血圧が軽減していなかったら、耐えられたかわからない・・・。ハンパない臨場感だった。

映画が始まって、早い段階で、ハンジさんとのお別れの、このシーン。

4DXの座席が、激しく動く。観客は、ハンジさんと共に立体機動装置をつけて、巨人の間を飛び回っている感覚に陥る。

ハンジさんが力尽きる時、なんと座席が熱くなった!
観客はハンジさんと共に燃え・・・落つ。ふぅ。。。

ギリギリで飛び立った飛行艇の映像が映ると、今度は、飛行機特有の振動が座席で再現される。

観客は、今度は、ハンジさんの死を悲しむ仲間達と共に涙を流す。
「こんなにハンジさんの死が悲しいものだなんて!」
4DXを観るまでは、ここまでリアルに感じられなかったよ。遠路はるばる4DXを見に来て、正解だった。


次から次へと、とにかく情報量が多いので、ここまででヘトヘトになっているが、まだまだ先は長いぞ。


スラトア要塞に場面が変わる。
4DXだと観客も、人類の命運を賭けた戦いに、容赦なく没入だ!

避難民と共に「すぐそこまで来ている、地ならしを止めてくれ!」と、私も祈ってしまった!

しかし、呆気なく玉砕・・・・・・

またもや、絶望を味わう。
座っているのに、腰が抜けそう・・・。


・・・太鼓の音が聞こえてきた。

そう!お待ちかねの、一番かっこいいシーン!!


このシーンはもう、私は口開けっぱなしになり(閉じられない)、涙は流れっぱなし。

"感動の閾値"を超えてしまったのだろう。
いつまで涙、流れ続けるの?
干からびてしまうのではないか?

こんな自分になってしまうのは初めてで、不安になるほどであった。


しかし、その後、ちゃんと涙は止まってくれた。
止まる時には止まるのね。


その後も、立体機動装置で進撃の巨人の骨の間を激しく動き回りつつの戦いに連れていかれ、観客は座っているだけなのに、まるで全力で戦っているかのようだった。

4DXは、想像以上に疲れる。


後半の、このシーンに入る頃には、様々な感情に飲み込まれ、打ちひしがれ、一種の宗教心まで芽吹いてしまった。


ラストの幼馴染達のやり取りの頃には、もう、私は全身全霊、燃え尽き、灰になり、放心状態に。

カタルシスの連続で、心も魂も、浄化された感じがあった。

頭が、まっさら・・・。



映画が終わり、電車に乗っても、まだ放心していたのか、あっという間に最寄駅に着いて驚いた。
あやうく乗り過ごす所だった!

寝る前までボーっとしていたが、巨人を夢に見ることなく、爆睡出来たのは幸いだった。


翌日も1日中、少しボーっとしていた。


私はHSPなので、特に没入しやすかったのだと思う。
これは、HSPの長所なのかな?

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おおかみ のみね @ 549社で働いた運期の探求者
不運な人を助けるための活動をしています。フィールドワークで現地を訪ね、取材して記事にします。クオリティの高い記事を提供出来るように心がけています。