こども時代の10年間-テレビ(家電)

思い返せば、私たちが育った昭和50(1970〜80)年代の科学・技術の進歩は凄まじく、小学生の頃は特に宇宙やコンピューターといったものにとても心惹かれた。
もちろん当時のアニメやSFの影響は大きいが、そのアニメやSFも近未来が楽しみになる宇宙や科学・技術、コンピュータを題材にしたものが多かった。
ちなみに8歳から18歳の10年間で私たちの生活環境は大きく変わった。
○テレビ(家電)
私たちの娯楽の大半を占めていたテレビは、ガチャガチャ回すダイヤル式チャンネルからボタン式の赤外線リモコンに。小学生の頃の「テレビから離れなさいっ!」というお叱りは受けなくなった。ま、その間に年齢も大きくなってるわけだが。

ウチのテレビのブラウン管サイズは14型からあまり変わらなかったが、一度だけ買い替えたテレビ画面の四隅が角張った90度のものになり、映る範囲がより四角くなった。

昭和レトロなモノの代表格にモノクロのブラウン管テレビが紹介されるが、それらは特に画面も丸く膨らみ、四隅の角も丸くなっている。画面が丸く膨らんでいるのは、電球や瓶などと同じようにガラスを膨らませて成形しているからだが、映る四隅が丸い訳はよく知らない。

なぜここまで書くかといえば、ウチの子どもたちはブラウン管という言葉も知らないのだ。

また、今スマホを持ってる子どもたちは簡単にスマホで見た好きな画像をスクショ(スクリーンショット)して自分のものにしているが、

当時画像を残す手段がフィルムカメラしかなかった私たちにとって、テレビの四隅が四角くなったことは素晴らしいことだった。

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私にもまだ中高生の子どもがいるが、よく10年前の生活(環境)と何が変わっただろうかと考える。

10年ほど前から持ち家に住み、テレビをはじめパソコンも騙し騙し12年、ほとんどの家電は10年以上使っており、強いて挙げるなら家族全員がスマホを持つようになり、
やっと「テレビが映ってるのに家族が各々のスマホを見つめる平成(令和)的リビング」の状況になったぐらいだ。

今思えば、小学生という一番何物にも興味を持ち、どんなことでも楽しいその時期に、
大きな科学・技術進歩によりたくさんの刺激を貰った私たちと、
既に確立された遊びや既に高い技術があり不便の無い環境で生きている今の子どもたちとは、
感受性や表現力や物事に対する「熱量」というものが根本的に違い、

どうしても私たちの眼には、今の子どもたちが冷めた印象に写るのかもしれない。

また、
娘は(K-POP)アイドルが好きで息子は(オンライン)ゲームばかりやっている。それというのは、私たちの80年代(アイドル、テレビゲームブーム)とあまり変わらない気がしないだろうか?

技術の進歩というのは、ただのツールの進歩なのだろうか?

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

※お断り
 「今の子ども」という捉え方に数的根拠は無く、主に自分の子ども、その友達、近所に住む子どもなどから受ける印象、またテレビや文献で拝見する話から比較的多いとされる現代の中高生のことを指します。どうかご容赦ください。

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