EOS 1dx mark2 VS EOS R どちらが買いか
こんにちは、@78airlineです。私は主に航空機を中心に撮影を行っています。
上記の写真は城南島海浜公園から京浜島つばさ公園に移動している時に橋上から撮影したものです。羽田付近の撮影スポットについての記事は以下をご覧ください。
今回は私がメイン機として使っている1dx mark2について、私がサブとして使っているEOS Rと比較してレビューしてみようと思います。
前回の記事↓
なぜこの記事を書こうと思ったか
先日、とある仕事で写真係をお願いされ、観光地に行きました。最終的に納品をするような仕事ではなかったので、記録係としてです。
ちなみに今回の記事とは本当に何も関係がないのですが、法隆寺(奈良)は結構素晴らしい航空機撮影スポットだということがわかりました。
EOS R / EF 24-70 f2.8 L ii / 法隆寺(奈良)
こんなに航空機が通っていることが分かれば100-400 ii型を持って行ったのに…。
話は戻りまして…。
そこで、どのようなカメラを持っていこうかを迷いました。
❶1dx mark2
❷EOS R
❸EOS RP
上記の3択で迷った結果、軽さと写りのトレードオフで❷EOS Rを選択しました。
その結果がどのようなものだったのかをお話ししていきます。
記録係の仕事としてEOS Rを選んだ
結論としては失敗したなと感じました。
その理由は歩留まりが低かったということです。
記録写真を撮るときには、絶対にその一瞬を逃せません。
その点、EOS Rは瞬時に記録したいものを写真に収める速射性が低く、自分が本当に撮りたい写真が撮れなかったなあというしこりの残る結果になりました。
(弘法は筆を選ばずという言葉もありますが、機材は大事だと思います。)
特に3日間の旅行で2本分しかバッテリーを持っていかなかったので,バッテリーの残量を意識したせいか、よくカメラの電源をOFFにしていました。
そのため,いい瞬間だと思う時にカメラをONにして,撮ろうと思ったら、もうそのシーンは無くなっているということがあったのです。悔しい。
EOS Rのバッテリーの駆動時間
常温(+23℃)約370枚/低温(0℃)約350枚(公式HPより)
一眼レフからRに乗り換えた自分としてはこれはきつかった。(今に始まった話ではないですがね。)
あとは、出発時間が決まっていたので、あまり写真をゆっくりと撮影したり、もう一度撮り直したりということができなかったことも今回の失敗につながっているかと思います。
人物撮影や記録写真撮影って本当に難しいんだなと落胆しました…。人物撮影、ブライダル撮影をしている人を本当に尊敬します。
私は基本的に、顔+追尾優先AFを使っていました。(これは、EOS Rの性能を信じていたためです。)
しかし、私はこの顔+追尾優先AFを使ってみて、なかなか撮るのが難しいなと感じました。特に、人が手前に向かってくる時の撮影は、カメラ的にあまり得意ではないなと思っています。そのため、最近では1点AFやゾーンAFを使用するようにしています。
ただ、ミラーレスの良さとして、瞳AFがあると思うので、瞳AFを使うのであれば、とても魅力的だと思いますし、その瞳AFが絶対的なものであればいいなと期待してしまうものです。
しかし、瞳AFを使わないのであれば、私にとって、ミラーレスを(正しくはEOS Rを)使う意義がないなと思いました。(EOS R5, EOS R6は違うと思いますが、使ったことがないのでわかりません。IBISがあるので使ってみたいなあとは思います。 )
↑現在EOS R5を購入することを検討しています。私の悲しい傾向として、新しい機材を買うと、現行品がリニューアルされての発表があるということです。今執筆をしているM1Macbook airもそうなんですけどね。
そんなことで、記録写真の撮影はまだまだ一眼レフだと感じています。(メインは航空写真なので人物の記録写真はほとんど撮らないのですが、普段航空写真を撮っていると周りの人間は知っているので、きっとうまいのだろうと期待します。そのため、出来の悪い写真ばかりだとなんだか申し訳ない気持ちになります。人のためにとる写真ってなんだかやだなあ…。そしてうまくなりたいです…。)
EOS Rだって素晴らしい
なんだかEOS Rのネガティブキャンペーンのようなことを言いましたが、もちろんEOS Rにも良いところがあります。それは、きっちりと撮影ができた時の写りの良さです。これは素晴らしいと思いました。細かな描写や適度なボケ感、色調の豊かさなど、新しい映像エンジンと3000万画素クラスの写真の質感の良さを感じました。EOS Rはほぼ5d mark4ですからね。
そういえば5d mark4を使っている時期もありました。それを思い出して記事を書いてもいいかなと思っています。(そのうち…多分)
動き物や瞬時の撮影をしなければEOS Rは最高のカメラだと言えます。
EOS R / EF 100-400 f4.5-5.6 L ii IS USM / 日本平動物園
やっぱり写りが最高なんですよね。(Rは妻に譲渡予定)
EOS Rと比べた時の1dx2の素晴らしさ
1dx mark2を使用する時には基本的にスポット1点AFを使用します。ほとんどの場合、一瞬でピントが合うので歩留まりがとてもいいと感じます。その点がこのカメラが最も素晴らしいなと感じる点になります。
特に、私が飛行機を撮影する時には飛行機が飛んでくるであろう所にカメラを向けてから画角に飛び込んだ時にシャッターを押すという方法で撮影をしています。(これは、飛行機を追って撮ると、周りの風景がブレるからです。)
そのため、一瞬でAFが効くという事は何より大切な条件になります。
光学ファインダーの美しさ
EOS RのというかミラーレスのEVF(電子ビューファインダー)はもちろんきれいです。しかし、やっぱり動きものをとって、その瞬間を切り取ると考えたときには、光学ファインダーの方が勝っていると思います。(最新のEOS R3では、レリーズ時のブラックアウトが無いらしいです。R3も使ってみたいなー 無双!)
もちろんEVFの良さもあります。
それは露出合わせの容易さです。やはり、ミラーレスカメラで撮っていると、夕方や夜の露出合わせがとても簡単です。逆に言うと、私はいつもiso感度をオートで撮っているのですが、たまにマニュアルで設定することもあります。その時に、そのまま設定を戻し忘れてて気づいたら真っ白の写真をたくさん撮っていたということもありました。そう考えると、EVFは便利だなぁと感じます。
バッテリーの充実度
私は最初、EOS 9000Dを使用して、その後 EOS Rに乗り換えましたが、バッテリーは大きくなっているはずなのに、電池の持ちがかなり悪いなと思いました。(前述の通りですが)
やはり、バッテリーがないと写真は撮れないです。そのため、1 DX系のLP-E19 (大容量バッテリー)を使うことによって、安心して撮影に臨むことができます。私はSDカードを持たずに空港に行って、困ってコンビニエンスストアで購入したと言う経験があります。
しかし、バッテリーに関しては、充電の必要があったり、そもそもコンビニエンスストアでは簡単には手に入らないということがありますので、カメラでの撮影において最も重要視するべきところだと思います。1DX mark2はその点,とても安心してバッテリー残量を気にせず撮影に臨むことができます。
堅牢性
先日急に、動画の撮影をしてほしいと言う依頼を受けました。(しかもとても急に)手元に三脚はないし、たまたま持っているのが1DX mark2と100-400の2型でした。どうしようと思いましたが、頼まれたので取りました。そこで感じた事は、確かに1DX mark2は重い。しかし、重いからこそ安定して取り回しができると思いました。大きな手ブレもなく撮影をすることができました。この点はとても良かったなと感じています。(もちろんEOS R6やR5のようにボディー内手ぶれ補正(IBIS)がしっかりとあればそれの方が良いとは思いますが)
1DX2を使っていて、このカメラどうやったら壊れるんだろうと疑問に思います。例えば投げ捨てるとか、池に落とすとかでしょうか。本当に壊れません。
→前述の通り、次に買うならR5を購入することを考えています。R6は1dx2と立ち位置が被るので購入は控えます。
軽さは正義は正しいのか
一般に言われていることとして、軽さは正義だという言葉があります。EOS Rなどのミラーレスカメラを使うと、大変軽く、持ち運びがとても容易である。そして1日使えるということが良さとして挙げられます。
もちろんそれは正しいのでしょう。これは、重たいカメラは持ち出したくなくなるということに起因すると思います。しかし,そもそも写真を撮りに行くぞと思っているときに、カメラを持ち出さないと言う事はありません。なので、カメラを持ち出すことがわかっているのであれば、重いカメラでも軽いカメラでも持ち出すと思います。そのため、カメラの重さはほとんど関係ありません。
いい写真を撮ろうと思ったら、必ずいい機材を持っていくはずです。
持ち運び性能的にはいまいち
私が1dx X mark2と標準レンズの24-70をつけて持ち歩くこともありますが、私が使っているピークデザインの13リットルのバックだと若干微妙かなと思います。
もしも、しっかりと写真を撮りたいと思っているのであれば、カメラリュックを持って行くことをお勧めします。
そのため、なんとなく旅行もしたいし、写真も撮りたいという方にはお勧めしないカメラだと思います。旅行の思い出を撮りたいなと言うときには軽いミラーレスカメラを持っていくことを推奨したいと思います。
ただ、歩留まりの良さということを考えたら選ぶカメラは一択かなと思いますが。
まとめ
1dx mark2の評価
最強のオートフォーカス性能、堅牢性、即写性を考えるのであれば1dx mark2は最高のカメラです。
EOS Rの評価
軽さ、露出合わせの容易さが素晴らしい。
どちらを選ぶかはもちろん自由ですが、メイン機として据え置くのであれば、私は1dx mark2のほうがいいなと思っています。
ぜひ、みなさんからコメントをいただければと思います。(Rでもこんな風に撮れば全然大丈夫だよ!!とか。私もRを買い替えたいよ)とか。
それでは1DX2とRで撮った写真を見ながらお別れです。より良い航空機ライフを
EOS 1dx mark2 / EF 85mm f1.4 L / 大阪・伊丹・千里川
EOS R / EF 100-400 f4.5-5.6 L ii IS USM / 東京・羽田空港
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