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0から始める航空機撮影 必要な機材はいくらで揃うのか?
どうもこんにちは@78airlineです。カメラのこと、飛行機のこと、写真のことなどさまざまにnoteを更新しています。
さて、今日は航空機撮影を0から始めるとしたら、どのような機材が必要なのか、そしていくらお金がかかるのかを記事として書いていきたいと思います。
前回の記事↓
今回は本当に0から機材を購入していく時の話をしていきますので、結構費用がかさむかも知れませんが、もう写真を始めている人にとっては、そんなもの持っているよと思うかも知れませんがその点はご了承ください。そして、今回は最低限の機材についてですので、僕が考えるフル装備はそのうち別の記事で出そうと考えています。
では話していきたいと思います。
機材は中古で揃える
以前の記事でもお話してきましたが、私のカメラ機材は基本的に中古で揃えています。それは、新しいカメラ、高性能なレンズがどんどん出てきている現在、必要に応じて新しい機材を購入する必要があります。
その時に、高い機材を新品で購入すると、売却した時の利益損失を考えると中古のできるだけ安い&状態の良い品を持っていた方が良いからです。
詳しくは↓
前置きはこれくらいにして、いよいよ機材について見ていこうと思います。
一眼カメラ
タイトルに一眼カメラと表記しているのは,一眼レフでもミラーレス一眼でもどちらでも良いです。
私はフルサイズ機を中心に使用していますので、フルサイズ機に限定して話をしていきたいと思います。
とにかく航空機撮影に必要なのは即写性です。AFが早い方がいいと思います。
現在、新しいミラーレス一眼が開発されていて、一眼レフは新しいものが開発されなくなってきています。そのため、今買うならミラーレス一眼の方がいいのではと思います。
ただ、私のメインカメラは1dx mark2ですが。
一眼レフでは…
①Canon EOS 1dx mark 2 価格25万円(中古)
②Canon EOS 5D mark 4 価格19万円(中古)
ミラーレスでは…
①EOS R 価格14万(中古)
中古で26万円ほどしますがEOS R6 , 40万円ほどしますがEOS R5を購入した方が確実だと思いますが,Rでも航空機は撮れます。(というか撮ってきました。)
私もR5を購入予定ですが、画質の良さ、丁度良い画素数(3000万画素強)であるため、最初の1台にはRは割と良いのではないかと感じています。
EOS R / EF 100-400 f4.5-5.6 L ii IS USM / 1/1000 f9 iso400 100mm
羽田空港 / 城南島海浜公園
私のメイン機である1dx mark 2も不満はほとんどなく、自分の撮りたい写真が撮れますのでお勧めです。
EOS 1dx mark 2 / EF 100-400 f4.5-5.6 L ii IS USM
1/800 f16 iso640 371mm
成田空港・さくらの山公園
今回は、EOS Rを候補として採用したいと思います。(14万円)
レンズ
レンズはもうこれ1択かなと思います。
EF 100-400 f4.5-5.6 L ii IS USM 価格17万円(中古)です。
これ1本があればほとんどの撮影がこなせます。とても重宝します。
上記のカメラボディのところで出した作例も両方ともEF100-400 L iiの写真になります。
これより前の1型も売られていますが、防塵・防滴機能がついていないのと、画質面であまり評判がよくないので絶対に2型が良いと思います。
次に
望遠側は100-400で完璧なのですが、標準も欲しいところです。
EF 24-105 F4 L IS USM 価格6万円(中古)
私が一番最初に購入したLレンズでもあります。もうディスコンになっていて、修理ができませんが、かなり使いやすいレンズです。
これの2型も出ていますが、そこまで評判がよくなさそうです。
EOS R / EF 24-105 F4 L IS USM
1/200 f11 iso100 96mm
富士山静岡空港
写りの悪さを感じたこともないです。もちろん現在はEF24-70 f2.8 L ii USMを使っていますので、写りはそちらの方が良いですが、このレンズも全く申し分ないです。
ということで、レンズはEF 100-400 L ii とEF 24-105 F4 L の2本を採用しようと思います。
17万+6万=23万円
その他のレンズについては以下のレビューをご覧ください。
バッテリー
航空機撮影をしていく上で、特にミラーレスカメラを使用する場合には予備バッテリーの購入をお勧めします。一眼レフを使っている場合であっても、1本予備のバッテリーがあると、とても安心することができます。
EOS Rに対応するバッテリーは、現行品だと、LP-E6NHのみとなっています。
私は、カメラのバッテリーに関しては、必ず純正のものを使うようにしています。これは、カメラにとって最も重要な部分がバッテリーだからです。そのため、価格差が大きくても必ず純正バッテリーを使用しています。
参考までに
私がたまに見させていただいている矢沢隆則さんの動画です。
LP-E6NH 価格13,800円(新品)
記録メディア
これも、とても大切なところになってきます。記録メディアに関しては、私は安定と安心のサンディスクを採用しています。
サンディスクのSDカードを使用していて、不具合が生じた事は1度もありません。
私にとって、最も信頼を置いているメーカーの一つになります。現在、UHS ⅠとUHS Ⅱという規格がありますが、今後のミラーレスの流れの中で動画の記録や高画素・高速連写のことを考えると、少し高くてもUHS Ⅱのカードを購入した方が良いと思います。(何度も言いますが高額です)
とは言え、あまり連射をしなかったりする人に関してはUHS Ⅰでいいと思います。私がお勧めするのは、サンディスクの64 GBです。
特にサンディスクの中でも、エクストリームプロと書かれている黒いSDカードがオススメになります。
サンディスク エクストリームプロ64 GB 価格2380円(新品)
枚数に関しては、もちろん2枚以上あったほうがいいと思いますが、今回は最低限ということで1枚とさせてください。また、一眼レフの記録メディアにはコンパクトフラッシュが使われていることもよくあります。状況に応じて、そちらを買うこともお勧めします。
CFは少し高めですね
私が、2・3台のカメラ用の多くの記録メディアを、持ち運ぶために使っている記録メディアケースがとても使いやすいのでそちらもお勧めできたらと思います。
シリーズがたくさんあるので探して見てください。私が使っているのはCFとSDの組み合わせです。(XQD ver. CF express ver.)もあります。
デスクトップPC
デジタルカメラが普及している現在、写真についての様々な処理を行っていく上でパソコンの存在は無視できません。
パソコンにはメーカーの違いももちろん、スペックもさまざまあります。
特にOSがWindowsかMacかということも多くの人にとっては懸念材料の1つでしょう。
私的には、処理能力がしっかりとあれば、どんなパソコンでもいいかなと思っています。
ただ現在売っているデスクトップパソコンについては、それなりのスペックのものが多いので、基本的に15万円から20万円クラスのデスクトップパソコンを買っておけば何の問題もないと思います。
ちなみに私は富士通の一体型デスクトップパソコンを使用しています。
購入時に、よくわからずとりあえずメモリを4ギガで購入しましたが、あまりにも微妙だったため、メモリを増設し現在は32ギガで運用しています。
デスクトップPC 価格20万円(新品)
パソコンに関しては不具合の出やすい商品であるので、必ず新品での購入をお勧めします。
PCのCPU性能をある程度簡単に見る方法があります。とても簡単ですので、お教えします。
①購入を検討しているPCのCPUの名称を探す。
②探したCPUの名称をコピーする。
③検索バーに「passmark」と打ち、その後に②でコピーしたCPUの名称をペーストし、検索する。
④1番最初に出てきたサイトを開くと、数字が出てくる。
⑤その数字の大きさでCPU性能を評価する(だいたいの目安で5000あればネットサーフィンはいい感じにできる。8000以上あれば現像もいい感じにできる)
ちなみにM1 Macbook air(2020)のCPU性能は上記の通りです。
現像ソフト
私は基本的に、ほとんどの写真をRAWで撮影しています。ただ基本的にはRAW +JPEGで取ることが多いです。
RAWとは一体何か。
CANONのカメラの記録画質を選択するモードが上記の写真です。
基本的に私たちがSNSやパソコン上で見る写真の拡張子はJPEGもしくはPNGのどちらかではないでしょうか。
最近ではアップルの製品の中で撮影した写真についてはHEICファイルという拡張子になっており大変使いづらいなと感じております。
ちなみに、iPhoneでのHEICファイルをJPEGとして記録する設定が別であります。
iPhoneだと、設定→カメラ→フォーマット→互換性優先です。
本題に戻ります。
JPEGというのは、もともとカメラで撮影したデータを、いらないなと思うところを切り落とした後の圧縮されたデータになります。その点、RAWデータは撮影したときの情報がそのまま残っているファイルになります。RAWデータのRAWとは生と言う意味です。
このRAWデータをとっておくことによって、写真をある程度自分好みに現像することができます。これが、写真を撮る上での醍醐味ではないでしょうか。
とって楽しい。現像して楽しい。
という2つの楽しみがあることがいいなと思います。
RAW現像に関してはまた別の記事で取り上げたいと思います。
好みの問題もあるかもしれませんが、私的にはRAWの方が表現に大きな幅がありいいなと思っています。そのため、現像ソフトは持っておくべきだなと思います。
私は最初、カメラメーカーが無償で提供してくれる現像ソフトを使用していました。
キャノンで言えば、DPP4です。
しかし多くのカメラマンたちは、Light roomというAdobeが開発している現像ソフトを使用しています。
私も、Light roomを一度使ってみよう思い、月額のお金はかかりますが変えました。
今ではもう、DPP4には戻れません。
それだけ現場のしやすさが素晴らしいなと思いました。また、TwitterやInstagram、またカメラ関係の雑誌の中でも、Lightroomの現像プリセットを販売している人もいます。私はポートレートに関しては素人ですが、ポートレートプリセットを購入しそれを当てて現像しています。とても良い写真ができて嬉しいなと思います。
私はLightroomを激推ししているので、今回はLightroomとPhotoshopが両方使えるフォトプラン(20GB)で考えようと思います。
ライトルーム+ Photoshop(フォトプラン) 価格月額1078円(サブスク)
防湿庫
カメラを所有していると、カメラをどのように保管するかということも考えなくてはなりません。
特に、梅雨の時期には部屋の中がじめじめしたりします。すると、カメラのレンズやCMOSセンサーがカビる可能性があります。
これが起こるとレンズやボディーの価値は一気に下がってしまいます。しっかりとした温度管理ができる防湿庫(10,000円から20,000円)を購入しても良いのですが、私はいつもドライボックスを購入して、その中に防カビストッパーという乾燥剤を入れています。
ドライボックス自体は2000円位、カビストッパー自体は500円位なので合計2500円位で購入ができるかなと思います。
これを使っていてレンズやボディーがカビたことはありません。
ドライボックス+壁ストッパー価格2500円(新品)
ピークデザインアンカーリンクス
みなさんはよくカメラを持っている人がこのようなものをつけているのを見たことはないですか?
これは、カメラのストラップを簡単に着脱することができるものです。
上図はストラップが外れている時の写真です。
これを購入してから、全てのカメラボディ及び全てのカメラストラップにアンカーリンクスをつけるようになりました。とても便利なのでやめられなくなりました。
ピークデザインアンカーリンクス 価格2673円 (新品)
合計でいくら必要なのか
今までにかかった経費をまとめてみましょう。
EOS R 14万円 中古
EF 100-400 f4.5-5.6 L ii IS USM 17万円 中古
EF 24-105 F4 L IS USM 6万円 中古
LP-E6NH 13,800円 新品
サンディスク エクストリームプロ64 GB 2380円 新品
デスクトップPC 20万円 新品
ライトルーム+ Photoshop(フォトプラン) 月額1078円(サブスク)
ドライボックス+壁ストッパー価格2500円(新品)
ピークデザインアンカーリンクス 価格2673円 (新品)
合計 59万2431円 でした。
勿論、削れるところはあると思いますが、航空機撮影に必要な機材一覧でした。ぜひ参考にしていただければと思います。
羽田空港での撮影スポットについてもまとめていますので、ぜひご覧ください。
最後に、航空機写真でお別れです。ありがとうございました。
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