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つい、ぷぷッと笑ってしまう話

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2020年5月の記事一覧

🐦鳩

父の古い友達がうちに遊びにきたのですが、その人は鳩レースを趣味にしていて、うちに鳩を連れてきていました。
うちの庭から鳩を放し、家に帰らせようとしていたのです。
父も独身時代鳩レースが趣味だったので、2人は相当盛り上がって話していたと思います。
お父さん子だった私はその頃まだ小学生。父にいつもくっついていました。
父が鳩を手で抱えて私に差し出し、「目を舐めてんや。」と言いました。子どもごごろに「?

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🍓うちの実家の「いちごの食べ方」

ひとパックのいちごを家族みんなで囲み、全員でジャンケンをする。
勝った人がいちばん大きくておいしそうなのを取る。
次もジャンケンをしてまた、勝った人が取る。
最後の一個までそうして取っていく。
たまたま妹が一個も取れない時がありました。
でも、父も母も姉である私も、小学校低学年の妹にいちごを分けてあげることなく、自分の戦利品をおいしそうに食べました。
妹は、顔を真っ赤にして泣いていました。

仁義

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🚃西鉄電車

数年前、オフィスがまだ天神南にあった頃。
残業終わりのヘトヘトな状態でとぼとぼと西鉄天神駅南口に向かう毎日でした。
ここはホームまでの間がすべて階段になっていて、疲れた体には少々しんどいところでした。
ある日、残業終わりでまたとぼとぼ駅に向かい、次の発車時間を見ると2分後。
「1秒でも早く帰りたい!」と思った私は階段を全速でかけあがりました。
ホームに上がって電車を見ると、案外短い編成で、一番近い

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