マイホーム
未成年
夜中に飲み歩いたり
薬を始めたり
法に触れたり
本当は、悪いことだって
自分が一番分かっている
けど、どうしようもなくて
この空虚感
どうやって埋めたらいい?
その正体が何なんだかすら
分からない
だから、外に出ると
傷を埋め合うように絡み合う
仲間がいる
悪いことだって分かっている
何が良いことで
何をしたら罰せられるかくらい
そんな事、分かってる
でも
どうして繰り返してしまう?
自分がコントロールできない
得体の知れない
空虚感が止められない
そんな自分が嫌いになる
そんな自分を見下していく
そんな自分に諦めてしまう
エスカレートしていく
誰か助けて欲しい
心の叫びは
声にならない
だから、最悪な形で
起こってしまう
叱ってくれないなら
せめて怒って欲しかった
その涙を見ると
また自分に罪悪感が増すから
もう、やめて…
悲痛な声が
どうか届きますように
得体の知れない空虚感の正体は分からないまま
大人になっていく
ひた隠しにして過ごす日々に
歪がわき限界は訪れる
自分への罪悪感は増していく
一体、何が悪いのかさえ
分からない
元々欠陥商品だったのかもしれない
この全知全能の生命体を
宇宙に反する思い込みが深まる
あの時
私は生きていたし
存在があった
聴いてほしかった
関心を持ってほしかった
問いかけてほしかった
それは、たったひと言
その、ひと言が
その、ひとつの眼差しが
暗闇を照らす
それは、違っていた
自分を埋めるために
薬や人で
埋め合う
どんな生き方をしてきても
そんな自分を攻めないで
否定しないで
長引くほど
自分を嫌いになるかもしれないけど
あなたは、何も悪くない
愛されていること
知ってほしい
暗闇の中にいると
息が詰まる
顔を出して
息がしたかった
思い通りでいられる
そんな場所
マイホームがほしかった