no. 004 ナガノパープルとキャラメルのケーキ
長野県須坂市の楠わいなりーさんの自社栽培葡萄ナガノパープルとワインを使ったケーキです。
ナガノパープルを型に並べてキャラメル生地を入れて焼いた、アップサイドダウン(ひっくり返した)ケーキです。
デラウェアオレンジという、デラウェアの甘い香りが良い白ワインを、焼き上がり後のケーキに贅沢に染み込ませました。
濃厚な葡萄とキャラメル、生地にほんのり入れたシナモンを繋ぎにしています。
3日程たった頃が、ワインで熟成されたような風味になるため美味しいです!
ナガノパープルは、長野県のオリジナル品種でシャインマスカットと並ぶ高級品。
栽培が難しいようで、生産者がなかなか増えないため希少な葡萄です。
とてもジューシーで美味しい葡萄でした!
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昨年11月上旬にワイナリーを訪問しました。
コロナで醸造所の見学ができなかったのと、楠社長にお会いできなかったのが残念でしたが(後日お会いできました!)、ソムリエの岩崎さんに畑を案内していただき、ワイン醸造のこと、ぶどう栽培のこと、いろんな話を聞かせていただきました。
国内外で数々の賞を受賞している楠わいなりー。
美味しいワインを作るための楠社長のこだわりが、そこにはありました。
楠社長は40歳(たしか)で脱サラし、ワイン作りをするためにオーストラリアの大学と大学院で醸造学を学んだそうです。
須坂に戻ってからは最初はぶどう作りから始め、そしてワイン醸造に着手。美味しいワインを作るためにやるべきこと、できることを逆算して着実に努力していく、行動力と実行力に溢れる方です。
美味しい葡萄とワインを作るために、日々試行錯誤しながら、培った知識や経験をもとにワインと葡萄に向き合っています。
中でも印象的だったのが、葡萄の甘味や旨味を引き出すために、ギリギリまで待ってから収穫するそうです。
ただ、甘味が増すかわりにワインにとって大切な酸味がなくなってしまうそうですが、その酸を残す工夫もされています。
また、美味しい作物を育てるために、昨今の厳しい気象変動と真正面から戦いながら、日々工夫し葡萄を育てているそう。
ちなみに他に興味を持ったのが、楠わいなりーの従業員の2/3が移住者の方だそうです。
オーストラリアで醸造学を学び、現在に至るまで、十数年の間にどんな想いでどのようにワインと向き合ってきたのだろうと、想像してしまいます。
着実にものづくりに向き合う楠わいなりー。良い刺激をもらった須坂訪問でした。