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❤️一生仲仔❤️
今流行りの写真アプリさながらに
目元や肌が綺麗に補正された小さな写真シール。
機械から提示される制限時間内に
友人達とあーでもないこーでもない
と言いながらスタンプを押したり
文字を書いたり
『❤️一生仲仔❤️』
(いっしょうなかこ)
とは『一生仲良し!』を意味している。
当時はプリクラをデコレーションする際の
決まり文句だった。
………………………………
中学から大学卒業後の数年まで使っていた
プリクラ手帳(プリ帳)が出てきた。
プリ帳とは、女子中高生が自分の撮ったプリクラや
別の友人グループと交換したプリクラをはりつけ
カラフルなペンで日記や歌詞を書いたり
好きなアーティストの写真や
雑誌のページを切り抜きコラージュしたり…
それぞれのページを
カラフルにデコレーションしながら
青春の思い出をプリクラと共に
大切に綴っていくノートの事。
使用するノートには特に決まりなどなく
その人の個性が垣間見える仕様となっていた。
最初のページを開くと…15歳の私と再会。
最後は大学卒業後…24歳頃?地元の友人と
夏祭りへ行った時に撮った写真で終わっていた。
(最後の方は写真が多かった)
すごい。
なにがすごいって
15歳~24歳までの9年間がそこに収まっている。
1ページめくる毎に
昨日の事の様に思い出がよみがえってくる。
1年に1回は会う子
なかなか会えないけれど
たまに連絡を取り合っている子
年賀状のやりとりのみになっている子
Facebookで繋がっている遠方の子
ページをめくる毎に
懐かしい友人たちと再会できる。
みんながあまりにもいい笑顔で写っているので
なんだかよくわからないけれど
泣きたくなってしまった。
………………………………
高校時代の友人から久しぶりに
ピロン
とLINEが届いた
『落ち着いたら久しぶりにお茶しよう!』
色んな想いに浸りながら返信を送った。
嵐の様な思春期を共にした、友人という名の戦友。
30歳まで繋がっていると
恋人とも家族とも少し違う絆や愛を感じる。
一生仲仔なんて
恥ずかしくってもう使えないけれど
とは言いつつ
この関係性をどう呼ぶかと聞かれたならば
やはり『一生仲仔!』と答えたい。