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涼宮ハルヒのzoom/ただの人間には興味ありません この中に宇宙人 未来人 異世界人 超能力者が居たら私の所に来なさい
「東中出身涼宮ハルヒ ただの人間には興味ありません この中に宇宙人 未来人 異世界人 超能力者が居たら私の所に来なさい 以上!」
クラスは騒然とした、だろう。ここがリアルの教室ならば。
いや、滑ったとしたらどちらにせよ、同じような静けさだっただろうか。
ともかく。この場が教室でなかったことが幸いだ。
「触らぬ神に祟りなし、だな」
そう俺はいうと、涼宮ハルヒと名乗ったクラスメートの画面をオフにした。
真偽もなにもよくわからん感染症のおかげで、いまは登校という概念もなくなった。ビデオ会議システムでの慎ましく授業を受けることができるのだ。ありがたい。人類の力に感謝だ。
おそらく登校などしていて、同じクラスにいまのような人物がいたとするとどんな揉め事に巻き込まれんとも限らない。
自分の悪運を知っているからな。
とひとりごちながら、俺は台所にコーヒーのおかわりをいれに行ったのだ。
涼宮ハルヒ。完。