「女の子向け理系おもちゃ」の諸悪の根源

Twitterのトレンドに「理系おもちゃ」があったのでチェックしてみたら、「女の子向け理系おもちゃ」の特集をNHKが放送したんだって。
番組自体は見ていないのだけれど、放送内容はこちらで読めます。

要するに、女子の理系進学率は低いけれど、これからIT化?がどんどん進む時代のなかで、女子も理系に親しむ機会を幼少期から増やすために、こんなおもちゃがありますよっていう話みたいで。

ところがどっこい。
Twitter上ではこの「女の子向け」という言葉に違和感を覚える人が多かったようで。女の子向けだからかわいいデザインにしましたとか言うのが、そもそも女子をカテゴライズ化していて気に入らないとか、ただの「理系おもちゃ」ならいいけど、それにわざわざ「女の子向け」と冠するのは何事かとか云々カンヌン。

いや、待って。
実際にわたしたちの時代には女子の進学先は、理系より文系のほうが圧倒的に多かったし(いまもそうなのかな?)。その理由を問えば、理系に苦手意識を持っている女子が多数だというのも事実でしょ。その原因はどこにあるのか考えたら、幼少期に「男の子がするような」「理系の遊び」をしてこなかったからじゃないかという仮説を立てるのは何も不自然なことじゃない。

そこにプラスして。じゃあ、なんで「女の子向け」は「かわいい」必要があるのか?

これ、レゴフレンズがいい例だと思うんだけど。
レゴブロックはそもそも男子には人気で、女子の購買が少なかったらしい。そこで女子にも売れるようにと開発されたのがレゴフレンズ。明らかに従来のレゴとは違って、ピンクや紫のカラフルな色合いが特徴のシリーズだけど、これはなぜか。これは子供自身も去ることながら、女の子の親が気に入るから。

おもちゃってね、子供のためのものだけれど、買うのは親なのよ。
親に気に入られなければ、買ってもらえない。
おもちゃ屋はビジネスでやってるの。

つまり、「女の子向け理系おもちゃ」が「かわいい」デザインで作られているのも、そういうこと。

子供にジェンダーイメージを押し付けている、その諸悪の根源(言い方悪くてすみません)は、親自身なんだ。

男の子はこうあるべき、女の子はこうあるべき、とか。
こうすれば理系になる、こうすれば文系になる、なんて。
なんて!なんて!退屈でくだらない世の中だろうかと思う!

男子も女子も好きなもので遊べ!好きな道に進め!
そのすべてを肯定するのが親のやるべきことだ!

ちなみにうちの息子は、電車、車、ブロックが大好き。
それから、おままごともお絵かきも折り紙も大好き。
気の合う遊び友達は女の子ばかり…。
だけどご自由にどうぞと思う。趣味も嗜好も人間付き合いも、親にコントロールされるべきものじゃないし。息子が毎日楽しく生きられるならこれ以上の幸福はないし。

だけど、ほんとにね。
子育てをするようになって、わたしたちの世代でさえこんなにもジェンダーによる偏見が横行しているのかと驚くようなことが多くある。

男の子らしい、女の子らしい、っていうイメージを抱くことが悪だとは思わないけれど、それをわが子であろうと自分以外の他者に押し付けるのはやっぱりよろしくないと思うのよ。

だからさ、もうさ。
このnoteを通して、わたしはこれからも何度でも言うつもりだけど。

男だからとか、女だからとか、もうやめようよ!
つまんない、つまんない!

もっと自由に!楽しく!子育てしよう!人生を謳歌しよう!

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