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#21 そもそも「地域振興」って?

「地域振興」って?に1つの答えがあるのではなく、
「私の思う地域振興」があるだけ、だと思います。

そこに、良い悪いはない。

そして、「地域振興」を誰かと取り組んで行こうとなったら、
まず、「あなたの思う地域振興」って?と聞くところから
始まるのではないかと思います。

同じミッション(活動内容)を見て、思い描く「地域振興」は1つじゃない。「私の思う地域振興」があって、「あなたの思う地域振興」がある、ということ。

だから、#20でお話したように、地域振興という分野に関わって、当初違和感やもやもやがあったのです。これは#1.2でお伝えした「協力隊像」とも共通していることです。

さらに、
「地域創生」「地域活性」「地域活性化」「地域づくり」「まちづくり」「地域おこし」「まちおこし」etc、etc も同じです。

何が・誰が、どーなったら、創生なのか
何が・誰が、どーなったら、活性と呼ぶのか
何が・誰が、どーしたら、活性化と見なすのか
何を・誰を・どこを、どーしたら、つくることになるのか
何を・誰を・どこを、どーすると、おこしたとなるのか

もっと言うと、
「支援」「運営」「連携」「推進」「促進」「応援」
「元気にする」「寄り添う」「地域に根ざす」「盛り上げる」etc

といった、よくある抽象的な言葉も、10人いたら10通り、50人いたら50通りの解釈や受け取り方があると思います。

う~ん、そこまで、言葉にこだわってたら物事が進まないんでは・・・

と思われる方もいるかと思いますが、

お伝えしたいのは、言葉にこだわるということではなく、
その言葉の背景にある、
自分の価値観を知る、他者の価値観を知る、お互いの価値観を確認する、
ということが重要ではないか、ということです。

なぜ、このような抽象的な言葉を掘り下げることが重要かというと、
その解釈や受け取り方が、離れすぎていると、
それを達成するための手段や方法もバラバラになってくるからです。

それで、自分の意見・アイディア・提案が、相手に伝わらない、
それで、自分の欲しい言葉・反応・行動が、相手から出てこない、
となるのではないでしょうか。

私の場合、「地域おこし協力隊」として、私が思うミッションに沿っているであろうアイディアを、大なり小なり提案してみましたが、私が期待していたような反応は得られませんでした。

もちろん全部ではなく、お、いいね!となったアイディアもあり実施できました。それこそ、ある程度協力隊の全力投球で、企画の1つや2つはすぐできます。

しかし、私の場合は、続けたその先のイメージができなかったのと、協力隊でなくなった退任後も続けたいという気持ちがあまり持てなかったので、単発企画で終わりました。

協力隊の活動を通して、いわゆる、価値観のすり合わせ、というものが、
やっぱりやっぱり大事なんだなと、身をもって実感しました。

ここで言う、価値観のすり合わせ、とは、価値観を統一する、1つにするという意味ではありません。私はそもそも価値観が1つになることなんてあり得ないと思っています。

価値観のすり合わせ、という表現より、
価値観の披露宴、くらいがいいかもしれません。

協力隊の価値観を知る、地域の人の価値観を知る、
協力隊と地域の人の価値観を確認し合う、という作業です。

「それぞれの思う地域振興」をお互いに知っていくことが
まずは大事ではないかと思います。
私はそれが「地域おこし協力隊」と「地域振興」を実現していくための
第一歩だと思います。

このことを議題にして話している自治体や、まずは自分たちの目指す「地域振興ってなんだ?」という話し合いに取り組んでいる自治体は素晴らしいと思います。それ自体、地域が「活性中」の証拠だと思います。そして、地域の人が「活発に」「盛んに」なっていくのではないでしょうか。

と、偉そうに長々と語ってきましたが、、、
私の担当地区の皆様、私から見ると、
そんな話し合いの場はないけれど、けっこう盛んなんですよね(笑)。
皆様、なんだかんだやりたがり~私はその周りをうろちょろ~(笑)。
協力隊が企画しなくても、ぼちぼち地域の行事もある~(笑)。

じゃあ「地域おこし協力隊」の存在意義は?
「地域おこし協力隊」にしかできないことってなにかい?
となっていきそうですが、

その前に「私の思う地域振興」エピソードを披露していきたいと思います。



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