ブックカバーチャンレンジ(7/7)
なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか
英治出版
著:ロバートキーガン/ リサ・ラスコウ・レイヒー/ 中土井僚
訳:池村千秋
<成人発達組織、DDO、成人発達理論、自己変容、価値拡大>
書籍タイトルからは内容がイメージしにくいのですが、成人発達理論という考えを示した本で、人間は大人になっても発達(成長)するんだ、できるんだ。という考えを教えてくれた本。
その為には成人発達組織(DDO)なる場があると好ましい。という考えが示されてあり、「ボーッと生きてんじゃね~よ..」とチコちゃんと同じように頭をたたかれるような感じです。
DDOってどういう組織なの?を、自分の言葉で言語化するのは未熟者でまだ難しいので、引用を使って簡単に示すと以下の3つ。
・エッジ:「チャレンジ」
「限界に挑むことへの強い欲求」が組織内で日々、実践されている状態
・ホーム:「サポート」
職場のコミュニティで一人ひとりが人間として尊重され、常に自らの行動に責任を負い、うわべだけでない対話を続けられる環境
・グルーブ:「プラクティス」
「チャレンジ」と「サポート」が日常のやり取りの中で徹底されるように促す慣行
また、DDOの土台となる考えが「成人発達理論」。
今では生涯学習の時代と常日頃思っていますが、VUCAと言われる激動の時代においては、知識教育や専門教育だけでは、自分の価値観が障壁となる事もあるので、自己変容型知性であることが求められると..。
他者受容や価値観の拡大によって、シニアになっても人間は発達(成長)できるんだ..。という新しい考え方の世界を教えてくれた本。
結果的に、この本に書かれている事の理解を通じて、それ以前も社外に出ていろんな経験を積みたい..と思っていたが、加速度的に背中を押してくれています。
なお、そこそこ本質追究をしたくなるタイプなので、関連で紹介されたり自分なりに読んだ関連書籍が以下。
・「インテグラル理論」ケン・ウィルパー
・「なぜ、部下とうまくいかないのか」加藤洋平
・「実在的変容」天外伺朗
・「自然経営」武井浩三・天外伺朗
・「ザ・メンタルモデル」由佐美加子・天外伺朗