息子の自閉症スペクトラム(ASD)
私自身に発達障害(ADHD)があり二次障害として、うつ病などの精神的な病を抱えている母親です。
さて、息子と同居出来る様になり直ぐに私と同じ匂いがしました。私にとって彼の行動や思考など極めて普通に感じるのですが、恐らく世間のモノサシにとっては普通ではないのだろうと言う「独特の感覚」を感じたのです。私なりに彼に対して自分の経験を元に行動改善などを促してみましたがそれだけだと、「(素人考えの)家庭内での改善」でしかありません。しかし、それだけでは駄目なのです。なぜなら家の外は無菌室ではないのです。常に何らかのストレスはあり、思うようにいきません。ストレス耐性をつけていかなくてはいけないのです。彼には家という安心できる場所だけではなく、学校生活で生き抜く力とそこで楽しむ力。その為にも外の大人(先生)や、クラスメイト達の理解、福祉の力が必要と感じました。
私は焦りました。早々に〝世間から隔離されないレール〟を敷かなくてはと。私は彼より長生きはしません。もし、彼が未成年の内に私が完全に倒れてしまった時。福祉などに頼るというツールが無かった場合。最低最悪の未来が待っていると自分の過去を鑑みるに感じたからです。彼には私のように信頼し、何でも話せる友人が〝私を介した大人以外で〟自分が築いた交友関係の中に居るのか?小学生の今の彼には居ません。将来的にはできるかもしれない。しかし、大人になった時に手を差し伸べてくれる友人が居るかどうか、自分で行動できるか、福祉の存在を知っているか。全くもって、現段階では分からない。
2015年、春休み。進級のタイミングなどを見て福祉課の方と面談をスタートしました。そして月に一度面談をし、夏休み直前に某クリニックを紹介して頂きWISC-IVを受けました。
結果、自閉症スペクトラム(ASD)だとわかりました。想定の範囲でした。結果を見て悲観的には一切なりませんでした。むしろ安堵しました。何故そんな事を思ったかと言いますと、一学期は散々だったのです。提出物を出さない、学校での課題はやらない、逃げる・・・超問題児として毎日電話や連絡帳での文通状態な嵐でしたから。診断結果があるのだから、それを元に少しだけ指導のやり方などを変えるだけで(声かけなど)先生も彼もきっと楽になると思ったので私は安堵したのです。目下の課題について一つ道が開けた様にも思いました。
検査結果を元に夏休み中のある日、福祉課の担当の方と私。それから校長先生、教頭先生、担任の先生、学年主任と面談をしました。彼の苦手な所はどういったアプローチが必要か。こんなアプローチが最善かもしれない・・・。2時間近く話し合いをしました。本当に貴重な時間で皆様には感謝をしました。
二学期の現在は一学期に比べ、「普通」と言われる大人や子供達のモノサシの中で彼は努力をしています。その努力もあの日の面談でがあったからこそだと思います。今も毎日電話か連絡帳で担任の先生とやり取りをしていますが、私自身としましては一学期に比べると断然ストレスが減りました(苦笑)
色々あるとは思うけれど、毎日が笑顔でありますように。
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