今の大人が彼らより優秀とは限らないよ


勧められたのでKindle で購入してみた。

- “AI vs. 教科書が読めない子どもたち”

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前半は、AIの専門家による解説。何ができて、何ができないかを詳しく説明。「今のAIが進化しても、こういうことはできない。だから、人間はこういうところをできるようになろう」と進むと思いきや!人間でもできねえやつ多いじゃん!という絶望の書( )でした。

まぁ、最後はいくらか希望的な事も書いてあるけれど、背筋が寒くなる。

だって、これ今の学生で調べてるけどさ、今の大人が彼らより優秀とは限らないよね?学力が低下したんじゃなくて、そもそも低い。読解力のデータは、そのまま今の日本に拡大しても、あまり間違ってないんじゃないかと想像する。となれば、「教科書に書いてあることを正しく読んで理解できる人」の比率は日本全体の1/4とかになっちゃう。

「えー!?」みたいな。

そもそも、みんな中学校の内容をキチンと理解できてないじゃん!みたいな。そして、そのことが理解されていないという、さらに恐ろしい事実。そりゃあそうだ。日本は留年させないからね。

キチンと留年させて、その学年で学ぶべき内容を理解したら上の学年に上がるしくみなら、卒業したらふさわしい学力があるということになる。でも、するーっと進級させちゃうから。

卒業しても、学力が付いているとは限らない。でも、この本に書いてあること。Twitterなどで観測されることと、よく合うんだよね…。

中卒オカン、背筋が寒くなる夏の良書でした。

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