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「か」で始まる、ナイスな語感ベスト5。カムチャッカ半島は言いたくなる:他
語感フェチのシンガーソングライター、ナナシナタロウです。
この語感研究所では、僕が普段からストックしている「ナイスな語感」を紹介・考察していきます。
ライフワーク的なやつです。
50音順にまったり進めます。
今回は「か」ではじまるナイスな語感です。
どれも甲乙つけがたいのでランキングという訳ではないです。現時点のベスト5です。
かたつむり
「かたつむり」超かわいい。「名前の響き」と「見た目」がぴったりで好きだ。
ただ気になるのは、「つむり」は「あたま」という意味なこと。
「いやお前、あたま固くねえじゃん」と思ってしまう。
きっとそういう由来の名前ではないのだろう。
それに語感は考えるものではない、感じるものだ。
僕的には、かたつむりが驚いて「カラに閉じこもっている様子」をみると「コイツ、つむってるな〜」と感じる。
固く、つむっている。よーわからんけど、それで「かたつむり」なのかもしれない。
※「かたつむり」については昔のエッセイでなぜか「歌詞の考察」もしている。我ながら鋭い考察だ。読んでみてちょ。
カムチャッカ半島
場所もよくわかっていないけど、単に語呂がいいというだけで何度も呟いてしまう半島。カムチャッカ半島。
調べてみると、意外と近かった。知らなかった。お恥ずかしい。
「カムチャッカハントウ」。
僕の睨みでは、実は「半島」部分が気持ちよさのポイントだ。
思わず、「カムチャッカ」に目が行きがちだが、それは隣に「半島」がいてくれるからこその魅力なのだ。
お笑い芸人でも「へぇ、実は目立たない方がネタかいてるのね」というパターンあるでしょう? それに近い。きっとそうだ。
試してみよう。
・カムチャッカ島
・カムチャッカランド
・カムチャッカ大陸
うん。どれも、それなりに語感がいい。
やっぱり「カムチャッカ半島」の本体は「カムチャッカ」みたいだ。ただ、隣には「半島」が一番お似合いだと思う。
勝間和代さん
「勝間和代さん」すごく良い響きだ。
しかし、ひとつ注釈をしないといけない。
僕が好きなのは、「さん」まで含めた状態に限るのだ。
逆に「勝間和代」で止まってしまうと、ものすごい違和感を感じてしまう。なんかそわそわする。
ちなみに、僕と「勝間和代さん」には何の関わりもないし、直接呼びかけることは一生ないだろう。
でも仮に、なにかの間違いで「勝間和代さん」とめちゃくちゃ仲良くなったとしても、僕は一生彼女を「さん付け」で呼ぶと思う。
絶対呼び捨てになんかしない。
語感がいいから。
画像引用:似顔絵さがそ
隠れキリシタン
学校の授業で、初めて「隠れキリシタン」という言葉を聞いたとき「かっこいい」と思った記憶がある。
歴史的背景はさておき、「カクレキリシタン」。なんと奥深い響きだろうか。
前半部に固まる、[k] という破裂音の鋭さを起点に「子音の配分」が絶妙だ。さまざまな「子音の空」を飛び回って、最後に「タン」と着地する。
まるで、体操競技のムーンサルト(月面宙返り)のようだ。
語感界のムーンサルト。「隠れキリシタン」。
好き。めっちゃカッコいい。
カスタネット
カスタネットが鳴っている音は、もう擬音の表記も「カスタネット」でいいと思う。
エレキギターなら「ギュイーン」、爆弾は「ボカン」。
カスタネットは「カスタネッ」だ。
上に貼ったYouTube動画(41秒位〜から再生するはず)、もう「カスタネッ! カスタネッ!」としか聞こえない。
名前と音がピッタリなものは、基本的に好き。
…以上、語感研究所でした。
あなたの好きな「か」で始まる語感も、ぜひコメントで教えて下さい。
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■この文章を書いた人
ナナシナタロウ
31歳から音楽活動を始めた、少しスロースターターなヒト。よい語感が好き。文章書くのも好き。熊本出身、福岡在住の無所属シンガー。LIVEではアコギやエフェクターと弾き語るスタイル。引きこもって創作活動に励む。右利き。
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