文学フリマ6回目
先週の日曜、文学フリマ福岡に出店したナナシナ。イベントが終わるやいなや、月末や月初あれこれでバタバタしており、振り返りの余地もなかった。
この数日で、ようやくイベント当日に買った本を「参考になるなぁ」とか「意外な内容だ」とか思いながら眺めている。
僕自身が文学フリマに出店するのも、気づけば6回目であり、一度は東京会場までの遠征。なんだか「売らねば!」というような気持ちも、良い塩梅でマイルドになってきた気もする。面識のある出店者も少し出来てきたので、会場に行くだけでなんとなく充実できちゃう感じもある。お隣さんが話しやすい人だったら、駄弁りながらお客を待つような余裕もできた。「調子どうですかー」なんて言いながら、時間が流れていくあの感じ、なんだか釣りに似ている気もする。そう思うと、今までより少しだけのんびりと、場の空気を楽しめたというのが今回の感想だろうか。決して、来場者が魚に見えてきたという訳ではない。ギョギョ。
最近ちょうど「継続していると、変化があるなぁ」なんてことを考えていた。思えば僕の創作活動にも「毎日やること」「毎週やること」「3ヶ月に一回くらいやること」「毎年やること」が並んでいる。これらを継続する中では、マンネリ感も出てきたりする。でも、折れずに続けてみていると、不意にポンとご褒美的な変化が訪れるのだ。その変化は別に、外からの評価とは関係なかったりもして「なんか気が晴れた」とか「おお、頭がすっきりしたぞ」というような、曖昧なものだったりもするのだけど。「人生で一度きり」みたいなイベントも素敵だとは思うが、もしかすると人生の醍醐味は「繰り返し」の中にあるのかもしれませんね。
ただ、この「繰り返し」という行為は結構難しいもので、気を抜くと忘れちゃうし、なんとなく「やっぱいいかな」と思ってしまったりもする。特に年一回のイベントなどはそうだ。ちょっと忘れた頃にやってくる。
なので、僕は今この文章を書いている。来年も文学フリマ福岡に出ようと、書き留めておく為に。来年も出た方がいいんじゃないかと、今の僕は思っているぞ、来年の僕。億劫になるなよ。