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イングリッシュスコーンのこと

スコーンが好き。いや、愛してる。 

告白から始まるnote、いいじゃないか。だってここは私の独断場なのだから。ということで、またスコーンについて書きます。またかよ飽きたという方はUターン願います。どうしてこんなにスコーンについて語るのか?なぜなら私はぜんっぜんスコーンに飽きてないので!!愛してるので!


とにもかくにもスコーンが好き

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スコーンが食べたくて食べたくて、常日頃からスコーンを焼くタイミングを見計らっている。

冷蔵庫のバターや小麦粉の在庫状況はもちろんだか、お気に入りのジャムは?クリームは?紅茶はもちろんストックがあるだろうな?と言ったように、スコーンのお供のチェックも欠かせない。スコーンとは一人では生きていけない生き物。周りのサポーターたちをちゃんと揃えておかなきゃならない。


スコーン沼へようこそ

本日は私がここ数年で作ったイングリッシュスコーンについて、レシピを踏まえながらひとつひとつ語らせていただこうと思う。

全てバター使用のプレーンタイプ。イースト不使用で長時間生地を寝かす必要のないレシピを集めた。(というかそのタイプのレシピをいつも血眼で探し続けている。)  粉とバターの配合や、副材料の違いに着目して、あなたにぴったりのスコーンを見つけてくれたら嬉しい。そしてできれば一緒に沼にハマって欲しい。ウェルカム、スコーン沼へ。


薄力粉100%タイプ

なんとこのレシピは、クックパッドのつくれぽを見たところ学生時代から使っており、5年以上前からお世話になっていた。卵1個、バター50g、薄力粉200gと、少しの砂糖。軽量が楽なシンプルレシピ。家にある材料ばかりなので、一番よく作っていると思う。

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バター控えめなので粉の香りが効いてる。卵黄を使ってるのでいわゆるしっとりふんわり系である。あっさりしてるのでジャムをたっぷりつけるか、バターをつけて食べるのも美味しい。ザクザク感が欲しい人には少し物足りないかもしれない。


薄力粉と強力粉を併用

この子はしっとり系よりかは、サクッと系に分類されるタチであろう。バターと粉の配合割合は上のレシピとほぼ同じ。しかし、強力粉を少し入れた途端に、食感が変わる。卵も卵黄でなく全卵使用なので少し硬めに仕上がる。食感の違い、これもまたスコーンの醍醐味である。

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折り込みタイプなのでちゃんと腹割れも出ている。たまらん。

スケッパーでカットするレシピたけど、倍量で作って菊型で成形。量が少ない場合はスケッパーの方がいいだろうな。

型を使うと余り生地をもう一度のして成形しないといけないんだけど、適当に作ることがモットーのスコーンにおいて、生地をこねくり回すのはあまりよろしくない。と分かってはいるものの、菊型のスコーンがビジュアル的には一番好み……。


強力粉100%タイプ

これは非常に良いレシピと出会ったな、という感想だった。強力粉を消費したくてたまたま見つけたレシピが、これまたドンピシャだった。スコーンに関しては引きが強すぎるぞ私。

粉280gに対してバター100g。なかなかリッチな配合である。試しに半量で作ってみた。

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2回ほど折り込みをするので綺麗に腹割れができた。レシピでは塗り卵はなかったけど、表面がキャラメル色になってる方が好みなので勝手に塗った。

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見てくださいこの完璧なるフォルム。ぶっちゃけアイコンこれに変えようか迷った。焼き色・割れ具合・味ともにパーフェクト。強力粉タイプはザクザク感が一番好みに仕上がった。バターもそこそこ使ってるので、香りもよく中もしっとり仕上がっている。ちなみに粉は「春よ恋」を使用。あと砂糖入れ忘れたけど味はちょうど良かった。スコーン自体に甘さは求めてないゆえ。


ホテルオークラ様のレシピ

いっときSNSで話題となった、ホテルオークラのスコーンレシピ。コロナ禍の中、フレンチトーストなども公開されていた。

レシピの特徴としては、やはりバターの配合の高さ。粉に対するバター使用量は最も多い。卵はその分少ない。粉は強力粉。

バター多いな……と言って、疎遠になっていたレシピでもある。が、我が家には今素敵なものがあるじゃないか。

ドドン!!!!!

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通販のセールで買った、業務用バター1ポンドである!450gを2つ買ったので、惜しみなくバターを使えるという、貴族のような生活ができるアイテムだ。QOL爆上がりである。(まあそもそも貴族はバターを節約して使わんと思うが)

ちなみにポンドってふだんバターでしか聞かない単位なんだけど、細かく言うと1ポンドが453gくらいらしい。調べてみたらヤードとかの仲間らしいね。なんか嫌われてそうだな。

にしてもバター多いな。

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混ぜの段階で感じるバターの配合の高さ。バター100g換算で作ったんだけど、対して強力粉は約170gだった。

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塗り卵は卵黄を牛乳でのばしたもの。この前卵黄だけだとかなり強めのてっかてかキャラメル色になったので、レシピに従う。

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180度で25分。腹割れしまくって崩壊してる子もちらほら。生地がまとまらなくて折り込み2回しちゃったけど1回で良かったなーーと少し反省。

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暴れ具合が上から見ても分かる。落ち着けって。


3種の神器

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スコーン・紅茶・クロテッドクリーム&ジャム。これらが揃うとクリームティーの完成である。レシピの最後に「お好みでクロテッドクリームやジャムを添えてお召し上がりください」と書いてあったので、素直に従った。

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ふたつに割ってクロテッドクリームをたっぷりつける。バターの香りがダイレクト!!かーーーーッッ!!!美味え!!!そして紅茶がアッッツアツにあったまってやがる!!!なんてうめえんだ!!悪魔的だぜ・・・!!……とふざけるのはここまでにしといて、やはりバターの量のせいかサクじゅわって感じ。表面とかもはやクッキーに近い。強力粉100%なので粉の感じはかなり好き。


何となくわかったこと

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数年の中でわかったこと、それは最高のレシピにまだ辿り着いていないということである。というより、常に現在が最高。自分の好みの配合をだんだん理解してきたのだと思う。例えば粉は薄力粉より強力粉の方が好きとか、バターと粉の配合は何対何がちょうどよいとか、牛乳よりヨーグルトのが中がしっとりめに仕上がるとか。製菓衛生師さんがスコーンは小麦の味がダイレクトに出るお菓子だから良い粉を使った方が美味しいと言ってたので、粉の銘柄なんかも色々試す価値があると思う。

理想のレシピのこと

この頃はネットの中で色んなレシピに出会う。プロの人から一般の人が書いたもの。クックパッドやTwitter、note、食品メーカーのHPが公開してるものなど様々だ。もちろん本を買って読むのも好きで、私の部屋の本棚は食物関係の本がだいぶ幅をきかせている。そんな中から最高のレシピを見つけることは、私の中で製菓の楽しみのひとつなのだ。

この前Twitterで大好きな製菓衛生師さんが、ご自身の公開したお菓子のレシピが粗末に扱われたことに悲しんでいるのを見た。それを見てなんだか私はすごく憤りを感じた。その人のレシピはその人の知識や経験、食べてきたもの感じてきたものが織り込まれている。それを外野がとやかく言うってなんじゃい。しかも大体、てんめえ絶対作ってねえだろとか、何も調べてないでしょ……って感じの人が言うのだ。

そしてnoteの居心地の良さに気づく

noteには、ご自身のレシピを公開してくださる方々がたくさんいる。まだnoteを始めて日は浅いものの、私の知ってる方々は、ちゃんとお互いの料理を尊敬しあっている。いつでもレシピへの、料理人へのリスペクトが根源にある。慣れてきた今だからこそ肝に銘じよう。いつ何時でも、書いてる方の存在を忘れずにいたいね。

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大好きなスコーンの話とともに重たい話もしましたが、ポットいっぱいの紅茶とスコーンとクロテッドクリームのおかげでお腹も重たいです。走ろう。(走らない)

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