貴族ケーキを焼く
イギリスって最高だよね。
だってスコーンがあるから。
イギリスが好きな理由と言われてもこれしか出てこない。スコーンを産んでくれた国。スコーンにしか興味がなかったのだが今週末は、そんな素晴らしい国から生まれた、いかにもKingdomって感じのケーキを焼いた話をしよう。ヴィクトリアサンドケーキって、名前がもう貴族じゃない?
実はこの前、お気に入りの紅茶店でヴィクトリアサンドを作ってきた。
常温バターをこねるやつで作った。巷ではシュガーバッター法という。スポンジは別々に1枚ずつ焼いた。オーナーによるとこの方がカリッと仕上がるとのこと。ふわっと感を楽しみたいなら一枚に焼いたものを分割してみてねと。試食した時も確かに表面のカリッとを楽しみたいならこちらだと思った。
これはこれで美味しいのだけど、マドレーヌはジェノワーズみたいに作ったふんわり系が好き、パウンドケーキもバターをしっかり目にホイップした軽い仕上がりのものが好みな私としては「ドンピシャ」ではなかった。
ガチ貴族のケーキを調べる
イギリス王室のレシピが公開されてるらしいので見てみる。英語なので正直全部は読めんがなんとなく読む。レシピはバター・卵・砂糖・小麦粉が同量でバニラ入り。王道のパウンドケーキの分量である。作り方も動画で見てみたらずっとゴムベラで作ってた。んん〜。コレジャナイ感。
そんな時思い出したのが瓶詰めさんのヴィクトリアケーキである。
もともとTwitterでこのケーキを見て、「めっちゃ生地が美味しそ〜!!」とよだれを垂らしていて(汚い)、良さげなジャムを入手したタイミングで焼こうと決めていたので、満を辞して瓶詰めさんレシピをお借りすることに。
材料です。
久しぶりにバターの量がすごくてテンションブチ上がりますね。また1ポンド買っとこう。
基本的にいつも材料の並びを見て作ってくので、混ぜる順番に材料が書かれてるってだけですごい作りやすい……。
共立ては夏に作ったロールケーキ以来なので久しぶりだ。後で混ぜてく粉量が多いのでしっかりめに立てておこう。高速でがっつり、最後は低速からの手動混ぜ。
ゴムベラに持ち替え、粉を加えてしっかりめに混ぜていく。カサが少し減った。いつもジェノワーズは卵3個で6号を焼くので不安だったけど、ちょうどいい量になってきた。
温めたバターと牛乳をたらり。生地がツヤツヤになってく。
このあと型に流し込んだら少し余ったので、味見用マドレーヌ。絶対美味しいやつ〜!
焼成
180℃で30分、170℃で15分焼いた。意外と高さが出てきたな〜。型からはみ出た。
このまま冷ましたらラップして一晩置き、仕上げは翌日に持ち越した。
おはよう生地
型からはみ出た分だけ焼き目がなくてハゲてる。まずは製菓においていちばん嫌いな作業、「ケーキをスライスする」をします。ケーキが切れない大人なので。
爪楊枝で誘導ラインを作ったものの虚しく、やはり斜めったので、誤魔化すために真正面から写真を撮っておきます。生地のキメが細かくて良い。
選ばれたジャムはこちら
先月の週末に仕込んだルバーブのジャム。ジャムサンドクッキーに使ったやつがちょうどいい量残っててラッキー!いちごより酸味があって貴族ケーキにぴったりだと思い選出された。柑橘も迷ったけど赤色ってやっぱかわい〜。
塗ったものはこちら。たっぷりめにいこう。ジャムを味わいたいのと、生地にかなりのバターを使ってる少し心がひるんでるためバタークリームはパス。
上は粉砂糖でおめかしして、お皿に乗せて上下ドッキング。
側面のハゲが気になるような気もするが……まあ仕方ない。手作りご愛嬌。次はもう少し分量減らそう。このあと6等分にカットしたらいただきま〜す!
完成
貴族ケーキなので紅茶もポットで用意した。紅茶店でアッサムの茶葉をたっぷり買ったので12月たっぷり飲めるぞ〜!
写真は紅茶3杯目に入ったところです。
紅茶がすげえ進むのなんの。なんだこのケーキおっかねえな。さすがイギリス菓子、紅茶を飲ませるツマミに関して優秀すぎる。
生地はキメ細かくて軽い仕上がり。シュガーバッターより俄然好みだし食べやすい。重たそうで手が出なかったお菓子だけど、ジェノワーズの共立て法で作るヴィクトリアケーキがあるなんて…もっと早く知りたかったぜ…!!軽い仕上がりなので、瓶詰めさんみたく生クリーム添えても美味しいだろうな。
ちなみに瓶詰めさんはパイナップルジャムで作ってらしてそちらもとても美味しそうだったので、酸味の効いた柑橘ジャム炊いたらまた作ってみたいな。良きレシピをありがとうございました〜!!
おまけのマドレーヌもあったね
焼き立てを母とふたりでペロリといただきました。めちゃくちゃ好みの味だったので、マドレーヌは次回このレシピで作ろうと心に決めた。
貴族ケーキを焼いた週末
テーブルクロスも敷いてないし花瓶もないけど、ヴィクトリアケーキがあるだけでなんかリッチな気分になれる。それが貴族ケーキである。
ここのところ忙しくてなかなか新しいおやつを焼いてなかったけど、久しぶりに作るケーキは美味しくて、食べるのも楽しかった。こうしてnoteを書くのもね。
さて、もう少しで年末。ほどほどに頑張ってゆるゆる行きましょうかね。