レジ台の上はパワースポット!
お笑いコンビ、バイきんぐのホッチキスの針コント見たことありますか?見たことない方はぜひ、バイきんぐ、ホッチキスで検索を!
簡単な内容を書きますので、ここからはネタバレ注意です。
コンビニ店員役の西村さんが発注ミスでホッチキスの針を何千個も頼んだようです。
文房具などの専門店や私のような100円ショップであれば、時間の経過でなんとかなるのでしょうが、なんていったってコンビニです(笑)
案の定、店長役の小峠さんにボロクソ怒られます。
これどうするんだと、半額にしても売れね~ぞと。
そうすると、西村さんはレジ台の上に置かせてくれと頼みます。
しかも、箱売りで(笑)
好きにしろ売れね~からと、最初のお客さんが入ってきて、レジに来ます。やはり、これ下さいとはならず、小峠さんが諦めかけたとき、西村さんが「ご一緒に、ホッチキスの針はいかがですか~?」と賭けにでます。小峠さんが、すかさず「バカか!ご一緒にポテトはいかがですか?みたいに言うんじゃね~」と見事なツッコミをいれますが、なんとホッチキスの針を1箱買っていったのです。
そして、次の若い女性のお客さんにも同様にオススメして買ってもらい、そのとき小峠さんが言った言葉が、「なんだこのパワースポットは~~~」ということです。
ちなみに、最後はホッチキスの針目当てで行列ができ、追加発注するというオチで、素晴らしい内容でした。
ホントにレジ上はパワースポット!
理由を今考えると、まず2つ見えました。
1つは先日、私の記事で紹介した単品大量陳列論が関係しています。
レジ上という通常陳列されていない場所に、1つの商品がポツンとあれば、「何これ?売れてるの?」という暗黙訴求と、他の商品による目の分断がないので、迷うことがなく、買うか買わないかなんですよね。
もう1つは、財布を出す面倒な行為が終了しているので、購入することのハードルが普通の売場に陳列されているものより低いんです。
今はあまりないですが、あるコンビニには、ほぼレジ上に饅頭がありましたよね。それがお菓子コーナーにあっても売れません。
そのためにレジに行き、財布を出さないといけないからですよね。そこまでして買うほどのものでもないんです。
他のものと一緒に買えば、一緒のカゴにいれるぐらいそんなにハードル高くないでしょ?と思うかもしれませんが、そのときはレジに行って、財布を出すという行為が完結していないので、その行為はカゴ内すべての商品に付随する性質は少なからずあります。もちろん饅頭にも。
つまり、レジ台上に1アイテムの商品を陳列することは、最強の状態でお客様に見てもらえるということです。
お客様の邪魔になるのでは?
これはホントに良くある抵抗勢力の決まり文句です。
前にも少し触れたんですけど、だいたいの人が「顧客満足」を勘違いしているんですよね。
私の言葉でなくて残念ですが、多くの人が顧客満足として取り組んでいるものは、「消費者迎合」。いえば、お客様をチヤホヤすること。
ではなくて、顧客満足とはお客様を驚かせること、唸らせることなんです。
「すっげぇ~なこの店!」と。
この顧客満足の勘違いの話は
ここに出てくる、植松努さんのTEDのスピーチは絶対一度は聞いた方がいい。
レジ台の上に話を戻すと、売れなくて、お客様からのお叱りも多ければ辞めることも当然考えなくてはいけない。
ただ、お客様が邪魔で不快に感じているかどうかは、売れるか売れないかが一番なんです。
「この場所に置くなんて、やられましたよ~~~」なんてお客様は言ってくれません。それは、購入というアクションで語ってくれるんです。
ぜひ、みなさん!レジ台の上を有効に活用しましょう!!