売場のアミューズメント化
私は上司とイノベーション課を設立しまして、日々あれやこれやと考え、お互いがインプットに励み、意見交換、行動しています。
その中で、上司が売場で「宝探し」がしたいと言い出しました。上司は現場の人間ではないので、実行するのは店舗を統括している私の役目でして。
詳しく聞くと、その宝とは商品のことであり、ヒントをいくつか用意して、そのヒント自体も物語にしたいと言います。例えば、何年前から使われ始めたとかの歴史や、どういう過程で作られているのかなどの流通などです。その物語をお客さんが売場で解き明かし、その商品を当て、レジに持ってきたら粗品をプレゼントということだったのです。
本質はすぐ理解できました。売場のアミューズメント化による差別化にトライしたいのです。もともと、実店舗とは「買い物」をしにくるだけの場所。その買い物という動機に匹敵はしないまでも、あの店行くと「何かやってる感」を植え付けることができれば、客数の伸びを狙えるのではということでした。
超重要なのは他店でも即採用できるイベントであること。
私たちのイノベーション課は会社全体を変えていこうとう野望があります。私が統括する3店舗、上司が担当する30店舗だけで小さくやっていては会社は変わりません。全国の900店舗以上が変わらなければ。
他店でも即採用できるというのは、オペレーションとコストを究極まで下げるということ。その上司のイメージと即採用できるイベントであることの2つをできるだけ近づけたものが、1文字を売場で4つ探し、それを組み合わせ1つのキーワードにする。それを専用の紙に書いて、レジに持ってくれば飴の掴み取りができるというものです。
上司の立案した「商品とのリンク」はちょっと再現できませんでしたが、売場のアミューズメント化、プラスの回遊、上乗せの売上、顧客満足と記憶などは実現できたと思っています。
他店で採用できるためのハードル下げに関しても、費用は飴玉1日15袋の土日2日で3240円。オペレーションに関しても、告知POPやイベント説明などのPOPはフォーマットとしてPCの得意なスタッフに作ってもらったので、クリアしています。
現在4回開催していますが、これが認知度として広まり、数字にも反映されれば、他店に拡大していけると思っています。
この前上司にも言いましたが、批評批判家はもちろん、考えるだけの人にはなりたくないんですよね。大事なのは行動だと信じて常に体のどこかを動かすことを意識しています。