※ネタバレ注意『告白予行練習』感想
こんにちは、陽帆です。
久しぶりのnoteの投稿は、最近読んだ小説の感想文です。
ここ最近の私は、スマホのアプリゲーム「HoneyWorks PremiumLive」(以下ハニプレ)にハマっています。大学3年の頃に、『名探偵コナン』でコナンのライバルでもある怪盗キッドが主人公の『まじっく快斗1412』のオープニング『アイのシナリオ』でHoneyWorksのことを知りました。それから約6年。今はハニプレでたくさんの楽曲をプレイしていて、最近はHoneyWorksの楽曲を原作とした小説を集めています。
前置きが長くなりましたが、今回は第1弾の『告白予行練習』の感想を書かせていただきます。
この物語は、桜丘高校の3年生である榎本夏樹と、夏樹の幼なじみで同級生の瀬戸口優の恋愛模様を描いたものです。
※ここから先はネタバレを含みます。
ここで、あらすじを簡単に説明します。夏休み前のある日の放課後、夏樹は優に「いきなりで、ごめんね。ずっと前から好きでした」と告白をするのですが、自分に素直になれず、「予行練習」だと嘘をついてしまいます。それからというもの、本当の気持ちを伝えることができずに、同じクラスの綾瀬恋雪が夏樹に急接近するようになり、幼なじみでもある芹沢春輝と夏樹が告白する(実際は練習)など、夏樹と優の関係は次第にぎくしゃくしていきます。果たして、夏樹は優に告白することができるのでしょうか?
私はこの物語を、YouTubeでアップされた動画や2016年の春に公開されたアニメ映画『ずっと前から好きでした。~告白実行委員会~』で見ましたが、ノベライズ版はキャラクターの心情が分かりやすいし、夏樹と優の視点もきちんと書かれていたと思います(語り手は夏樹と優ではありませんが、場面の転換は分かりやすいです)。
夏樹は優のことが好きだし、優もまた、夏樹のことが好きなのですが、2人とも素直に自分の気持ちを伝えることができません。幼なじみという関係を崩したくなかったのもあるんじゃないでしょうか。小さい頃からいつも一緒で、家はお隣同士。2人とも、似ていないようで似ていると思います。
恋雪はある日突然女の子みたいに長かった髪を短く切り、眼鏡からコンタクトに変えて、イメチェンをしました。それは全て、夏樹に恋をしてしまったから。好きな人のために自分を変えることができるって、すごいなって思うのです。そして恋雪がどうしても、夏樹と優の恋を後押しするかのように見えるのです。それは夏樹と優の周りでも同じことが言えます。夏樹と仲がいいあかりと美桜、優と仲がいい蒼太と春輝。ときにぶつかりながらも、彼らも夏樹と優の恋を応援しています。
季節はすっかり秋になった頃。夏樹はマンガを描いて優に見せることを決意しました。これが彼女の最後の告白予行練習です。そしてマンガが完成した日の翌日の放課後、夏樹は優に完成したマンガを見せようとしたのですが、ここでもぎくしゃくしてしまいます。帰ろうと優に言われた夏樹は優を引き留めて自分の本当の気持ちを伝えました。夏樹の告白も、優の返事も、どちらも彼ららしいもので、よかったなと思いました。
優と夏樹が付き合い始めてしばらく経ったある週末。夏樹は優の家にやって来ました。優から「好き」の2文字が聞きたい夏樹と、不意打ちで夏樹に「好きだよ」と言う優。どちらもすごくかわいかったです。そして最後の2行。「勉強机の引き出しの中では、彼氏から彼女に贈られるのを待っているそろいのリングが、2人のにぎやかな声に耳を澄ませている。」とあったのですが、優はいつそんな素敵なものを買っていたのでしょうか?その話が詳しく知りたいなと改めて思うのでした。
次回はもちたこと望月蒼太と早坂あかりの恋をメインにした『ヤキモチの答え』の感想を書いていきたいと思います!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!