【FUJIRockFestival2021】
『フジロック行って来ました!楽しかった~!イェ~イ♪』と本当なら無邪気に投稿したいところだけど、ワタシは配信視聴組。
先週末8月20日(金)~22日(日)まで3日間にわたって開催された【フジロックフェスティバル2021】。開催については賛否両論。ニュースでも報道されて、メディア的にはネガティブな『否』寄りの視点で取り扱われていたかな。ワタシ個人としては、しっかり配信視聴で楽しんだ立場だし賛成とも反対とも言えず。ただ、今年春のフェス開催アナウンスには、少し冷ややかに見ていたのは事実。フェスに限らず、昨年は音楽ライブ全般が中止に追いやられていた状況。順番としてはアーティストの単独ライブを感染対策のもとで無事に開催していくことに注力した方がいいのではないかと。
世界的パンデミックの中、日本はこれでも世界レベルでは感染被害が抑えられているとは言え、全く鎮静していないどころか感染が拡大傾向にある。ワクチンも自国開発が追い付かず輸入に頼るのみだし、『ワクチンを打て』と状況把握してない政府がアホ丸出しで連呼してるけども、ワクチン接種の予約困難状況も続いている(ワタシも1回も打てていない)。変異体が続々日本に入り込み、ますます脅かされている中で絶対に音楽フェスをやらなければならない理由は、残念ながらワタシには見つけられない。フェスをやるにはこの状況下では時期尚早ではないかと思っている(ということは、まぁ反対寄りか)。
フェス開催に際しては、企画・運営実行スタッフが時間をかけて感染対策に励んでいるというのは分かる。制作だけでなく、様々な業種の人が関わっていて生計がかかっていることも分かっているけど、それはアーティストの単独ライブでは今年1年まで乗り切れないのか?『音楽フェスをやります』と言って準備をしたのに、チケットも販売したのに結局中止を余儀なくされているパターンが今年どれだけあるか?中止にした方が、よほど費用がかかってマイナスになるではないか。ワタシは当事者ではないけど、繰り返されてるこのパターンに少し苛立っている。会場の感染対策が万全であっても、開催地の地元の方々から苦情ゼロで済むわけがない。それは予想できなかったのか?それを理由に中止が発表されるたびに、なんとも言えないモヤッと感と苛立ちが走る。
その点では、今回のフジロックの開催実施はある意味[完走]したことになる。開催側も出演者も観客も、色々と考え問われたと思う。ワタシの知人の中にもチケットも買って宿も予約していたが、どうしてもこの感染拡大の中で県を越えることに抵抗があり全部キャンセルした人がいた。別の知人は、逆に現地へ行く選択をしたが3日前まで『せっかく楽しむ所へ行くのに、まるで行く人が罪人のような言われよう。行ってはいけないのか?』と悩んでいた。最終的に前日『ごめんなさい、やっぱり行きます。ごめんなさい。ごめんなさい。』とSNSで謝り現地へ向かった。何とも切ない。有観客でやりますとなれば、自分の推しのライブは見たいし、賑わせてあげたいと思うのはファン心理。出演者だって、たくさんの観客を前にライブをやりたいところ。現地へ行っても罪悪感、行けない・行かない選択をしたファンも罪悪感、出演者も然り。みんなが複雑な心境の中で開催されたのが今年のフジロックだ。出演したアーティストが、それぞれ参加の責任を持ってパフォーマンスする様子や、発信するメッセージは心に響いた。どうしてこんなに楽しくて哀しいイベントになってしまったのか。。。。。
まだまだコロナの感染、収束が見えない中で9月以降も色んな音楽フェス開催が企画されている。『(開催地)地元の方へのご迷惑や政府の意向で』という理由での直前中止は、ワタシは見たくないなぁ、そんなの事前に分かってる事だし。フェス開催がその開催地へもたらす経済効果は大きい。それを一番に証明したのがフジロックなわけで、同じような効果を期待して各地方もこれまでフェス開催を率先していたんだろうし、恩恵も受けてきたはず。だから何が言いたいかと言うと、もっと準備段階で開催側と開催地の方々で説明会なども行なって話し合って、実施するならして欲しいなぁって事。開催地に住む方全員の賛同は得られなくても、少しでも安心いただけるようにお伝えするのは義務かなと、そして地元の方々にはこれまで恩恵があったのだから安全に実施できるようご協力いただけるといいなと、その上で開催できるといいなぁって事。
フジロックの本当の勝負は、これから約2週間にかかってる。会場での感染者が出ないことを祈るばかり。そして来年こそは、大手を振ってフェスの現地へ行きたいな。