膝の痛みとアレルギー
ひざが痛くなったので病院に行ったら「やせなさい」と言われた。
やせた方がいい人の全員がひざが痛いというわけでもない。
「私太っているからひざが悪いんですよね」とおっしゃる人がいます。
本当にそうでしょうか?ウエートが重いとひざ関節に負担がかかるのは間違いないのだろうけど、ウエートが多い人の全員が全員ひざが悪くなるということはないように思います。
フォルムだけを見て絶対にひざが悪いだろうと思う人でも外れることがある。歩いている姿を見てひざが悪いのが外れることは少ないけど。
先のとがった靴を履いていたから外反母趾になった。
スニーカーを履いていても、外反母趾の人はいます。
後天的な環境的なことよりも、その人の中に病気になるような因子があるのです。ということはですよ、人間は万病にはなれない。
私たちは何でもかんでも病気をおそれますが、糖尿病になれない人はいくら望んでもなれないです。毎朝毎晩、シュークリームを食べたってなれません。
たとえば蕎麦のアレルギーをお持ちの方がいらっしゃいます。
蕎麦のアレルギーがない人もいます。
アレルギーがあると、特定の食品を食べたら異常を感じます。感じるし、表出します。ひどいときはアナフィラキシーショックを起こすことだってある。アレルギーがない人は、その食品を食べたって「美味しかった」以外に何もない。
蕎麦を食べた後、急にかゆみが出た人。蕎麦を食べた後、急にくしゃみが出た人。こういった方は蕎麦アレルギーです。
ある特定の食品を摂取して15分から20分したときに、くしゃみ、鼻水、身体のだるさ 関節の痛み、ほてり、これらの症状が出た人はその食物に対してのアレルギーがあります。この場合、できるだけ単体で食べた方がわかりやすい。蕎麦もざるそばだけをなるべく食べた方がわかりやすい。天ぷらそばなら、蕎麦のアレルギーなのか、天ぷらの油なのか、それとも天ぷらの具になっている何かなのかわかりにくい。しかもこの場合アレルギー検査をしても、アレルギーとは出ないことも多いです。
ランチを食べた後、眠たくなる、身体がだるくなるというのも単にお腹がいっぱいになって、副交感神経が優位に働き、消化を促進しようとしているから眠いのだ、というだけではない可能性があります。そのときにもしかしたらアレルギー反応が出ていて、眠いのかもしれません。
お米にもアレルギーというものもあります。
3日同じものを食べ続けたらアレルギーだという人もいます。そう考えると日本人はほとんどの人が、毎日お米を食べます。
先の例に照らし合わせてみると、お米を食べた後、くしゃみ、鼻水、身体のだるさ、関節の痛み、ほてり、などが出た人はお米アレルギーと言えます。
毎日お米を食べて、毎日常に微細にアレルギーを起こし続けていると身体が炎症体質になります。
もしお米アレルギーがあれば、つねに炎症するように準備しているということになります。人間の身体は慣れますから、炎症しやすいように身体が準備している。そしてお米が入ってきた瞬間に燃え上がります。
炎症体質の人はいつもイライラしています。いつも不愉快なのです。
炎症というと火事場ですから、身体の中に火事場があるとおちおち寝てもいられない。安心して休んでもいられません。ですので、常に身体は臨戦態勢、緊急事態の状態です。そりゃイライラもしますし、不愉快で、不安で、心配でなりません。
イライラの基であるアレルギー素因の食品を摂らないということが、イライラ、不愉快の解消方法です。
炎症はいろいろな病気の発生源になります。万病になれない私たちが、なれる病気の発症ポイントにならないように炎症を抑えることは重要です。
私たちは自分にとってなれる病気にしかなれない。
なれるかなれないか、わからない病気に悩むより一番大事なのは私は誰なのかということです。
私は何なのか。これが重要です。
私という存在を知らなければ、病気を避けることはできないです。
今回のお話で言うと、自分のアレルギーポイントを知ることです。
しかしもちろんそれだけではありません。
健康に生きていくとか、幸せに生きていく第一歩は、健康になる方法や幸せになる方法を知ることではなくて、自分とは何かということです。