亀が好き
息子はほんの小さい頃から亀が大好きだった。
子供の時の独特の感性で、自分の骨は亀で出来ていてほくろは(とにかくほくろが多い奴なのだ)亀の倉庫なんだとか。
妙にリアリティがあるような、細かくつじつまのあった世界だったのが興味深い。
そんなこと真剣に考えていた未就学児って変わってる。
とにかく亀が好きで、自然と親である私も亀に詳しくなった。
店をやっていた関係上、お客さんから各地からの亀グッツを頂いたし、探して集めたりもした。
蚊取り線香器に鍋敷き、石鹸おきから栓抜き、ライター、靴磨きブラシや切手。
大小様々なぬいぐるみ。
友達は亀のリュックを作ってくれた。
小学校低学年の夏休みの自由研究は亀について。
一年生で作るカルタも全て亀絡み。
ここまで来ると見事なものだ。
もちろん亀も飼った。
一番好きなのはウミガメ。
それはまさか飼えないので、次に好きなリクガメ。
手のひらサイズの小さな亀を飼った。
エサの準備はもちろん私がしたが、小屋の掃除や水やりなんかは喜んでした。
ただしとにかく動物を怖がる兄弟がいて、さすがにかわいそうなので、一代しか飼わなかった。
私も元々亀は嫌いではなかったので、世話をしたり観察したり、亀について一緒に調べたりしているうちに自分の小物も亀が多くなり、やはり興味がわいてきた。
だから屋久島にウミガメの産卵を見に1人で旅をしたり、亀グッツがあると今でも揃えてしまう。
そしてやっぱりリクガメはかわいいよねなんて思う。
今日は世界カメの日らしい。
そんな日があるなんて全く知らなかった。
いやはや亀もなかなか奧が深い。
これからもずっと亀と付き合って行く。