冤罪とわかった後に
冤罪は大勢の人の人生を狂わせる。
罪を着せられた人の人生はもちろん、その家族や関係者も生活は変わってしまう。
無罪と判決が下った瞬間から長い年月犯罪者として扱われた人は、今度は被害者として注目を浴びる。
奪われた年月は返らないが、辛うじて名誉は回復するだろう。
大きな問題は、真犯人は他に居て捕まっていないと言うこと。
被害者や被害者家族にとっては、捕まったはずの犯人、憎んできた犯人が実は違っていたわけで、一体真犯人は誰なんだ!と叫びたくなるかもしれない。
もしかしたらもう疲れ果て諦めてしまうのかもしれない。
犯人を捕まえた事で捜査は終了しただろうから、これから改めてやり直す事になる。
時間と共に証拠も消えてしまっているかもしれない。
それでも犯人は別にいるのだから捜査は再開されるのだろう。
その捜査本部に入った人のモチベーションはどうなのだろう。
続けざまに昔の事件の冤罪が明らかになり、過去の捜査で証拠とされていた証言や物証の信憑性が問題になっている。
それを踏まえて再捜査をする刑事の心境を思ってしまうのは、やっぱりへそ曲がり?
でも気になってしまうんだもの。
事件はちゃんと解決するのだろうか。