たまには月を見上げて
今宵中秋の名月
中秋にふさわしくなく残暑だけど。
世間では中秋の名月だお月見だって盛り上がってないな。
お月見や七夕ってちょっとマイナーな感じ。
近年すっかりハロウィンは定着しつつある。
そのくせ10月31日だと、ちゃんと日にちを知らなかったりしてるけど。
お月見や七夕って、あまり商業的に旨味がないからかな。
いやいや世の中月見バーガーとか月見そばとか、月見って名が付く食べ物は多かった!
でもじゃあ月見してるかって言われたら、してるよって答える人は少ない様に思う。
日本には月に関する言葉がとてもたくさんあって、昔の人がどれだけ月を愛でていたのかがうかがえる。
日本人の感性の豊かさを誇らしく思える。
なのに、いつから月を愛でなくなったのだろう。
何年前だったか仕事に終われて日々を過ごし、ふと梅の香りに目を上げ、いつの間にか梅が満開だったことに気付いて愕然としたことがある。
花の蕾にも気が付かず、空も見上げず、一体自分は何をしていたのだ。
そんな事も忘れてしまうなんて、人間として正しくないんじゃないかと。
歩きながらスマホを見たり、音楽を聞きながら家路を急ぐ人々。
お金以外の豊かさもあるよね。
せっかく冷えない今年の秋だもの。
ちょっとゆっくり夜空を見上げて遠回りなんて秋の夜もいいんじゃない。
明日は十六夜、まだ月見の時期は続く。