脳から消えた姉の話、その3
お試し行動
小さい時から,姉と心の交流みたいな感じができておらず、一緒に遊びに行っても楽しかったねと、共感することもなかった。
そんなある日、私が足を骨折したことがあったのだ?その時,母から「お姉ちゃんが心配して、みっちゃん,かわいそうに」と言ってたよと聞かされた。
私はそんなこと本当にあの姉が言ったのだろうかと不思議でならなかった。
そこでわざと,姉の前で足が痛いから何もできないと,本を取ってきてくれとか、トイレに行くのに手を貸してとか頼んでみた。
すると最初の3回目くらいまでは、「ええよー、かわいそうになあー
と、手を貸してくれていた。それでも4回目くらいになると、逆ギレして『ええ加減にせられえよ!かわいそうでもなんでもないわ、ざまあーみろじゃ」と怒鳴られた。
その顔をみて、ほらやっぱり、母の前だけ格好つけて、私を心配するふりをしていただけだったのだと思った。
私に対する優しさも何もないことがこの時分かった。もうこの人に期待しないと密かに決意したのでした。