10歳から人生が変わった,その7
私のの場合
五年生の一学期が終わる頃、母が真剣な顔で「ごめんな、いろいろ頑張ったけどもうダメなんよ、お父ちゃんとお母ちゃん、離婚することになったから」と、私に話す。
「えー」しか言えなかった。もちろん、大変なんだと言うことは知っていた。父は商売をしていて、私が生まれた頃は、大きな紡績工場の近くでお好み焼き屋をしていた。女工さんたちが来てくれるそこそこ繁盛していた。父はアイデアマンで今では当たり前に見る、スタンプカード、十個貯まったら割引、カードが5枚になったら旅行を企画な