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エッセンシャルオイル・自然の偉大なフォース

アロマで身体をケアする?エッセンシャルオイルってSPAのマッサージ用とかお部屋を良い香りにするためのものでないの?良い香りがどうして有効なの?そんな疑問について少しお話します。


そもそもエッセンシャルオイル(精油、アロマ)とは何者?

精油とは、植物(葉、花、茎、実、樹皮など)から抽出された「香りのオイル成分」。これはペパーミントの葉を拡大した画像です。

oil sacs on peppermint leaf

この白っぽいぷくぷくっとした丸い部分が「油のう」で、この中に含まれている芳香成分を抽出して使います。

精油は主に水蒸気蒸留方や圧搾法で抽出されます。不純物を取り除いて、植物の有効成分がギュッと濃縮されたものが小瓶の中のオイルの正体です。

天然純度100%のものだけが「エッセンシャルオイル(精油)」と呼ばれ、何らかの混ぜものが加えられたり、植物の香りに似せて人工的に作られたものとは明確に区別されます。

植物がそんなにパワフル?

アメリカにお住まいの方だと、西海岸ではPoison oak、東海岸ではPoison Ivyがハイキングに行った際には注意してね!とよく耳にされるかと思います。少しでも植物に触れてしまったら、服をすぐに全部着替えないと、オイルがついた服を触ることでかぶれてしまう、と。

我が家もよく自然の中で子ども達を遊ばせていたので、それはそれは注意していたのですが、数年前。息子が夜中に突然痒いと訴え出しました。原因不明で、医師と話している中で、「もしかして…Poison Oakに触れたね!」とPoison Oakがありそうな自然の中で遊んだ日があったので、判明したのですが、痒みがひどく出るところは植物に触れたと思われる場所ではなく。痒みもひどく。もしかしたらこれは…ということで判明しました。

背中に出た発疹

最初は脚にポツポツと。その後それは背中、顔、お腹、そして臀部や陰部にも広がり、2週間ほど夜中に「痒いー!」と泣いて起きるのが続きました。ひどかったのは、陰部とお尻の穴。

その頃はまだ精油に出会っていなかったので、ただひたすら夜中に起きるのに付き合って、冷やしたり、病院でもらった痒み止めを塗ったり(陰部はデリケートゾーン過ぎて直接のステロイド薬は怖くて使えませんでした)、痒くならないように炎症を起こす食べ物は控えさせたりでした。ほんの少し、植物に触れたかも…で、この反応です。すごくパワフルですよね。

病院で処方される痒み止め。日本のサイズ感と比較にならないくらい大きくてびっくり。

今なら病院に行くまでにまずはおうちで「痒み」に対するケアをして、症状を緩和して、体内での「炎症」を抑える作用のある精油でケアしてあげられるかな。そしてぐっすり眠ねるように精油をディフューズしたりして快適な睡眠をサポートしてあげられるかな…と、以前の出来事を振り返って思いました。

どうして植物の香り成分にパワーがあるの?

芳香植物は光合成の過程で第二次代謝物としてエッセンシャルオイルを生成しています。そもそもどうして植物の芳香成分にそんなパワーがあるのか。植物は、生き物とは違って、動けません。そのため、自身を外的から守るためにその力を作り出し、利用していると考えられています。生存競争を勝ち抜いていくための非常に重要な道具として、芳香成分を生産し、その香り成分の持つ作用を様々な形で利用しています。大きく下記の働きがあるようです。

① 鳥や昆虫を引き寄せて、繁殖に役立てる

花や果実に含まれている精油の魅力的な香りは、受粉を助けたり、種子を遠くへ運んでもらうために生き物を引き寄せる役割を果たしています。

② 害虫、害獣を寄せ付けないようにする

精油の中には、害虫や鳥が嫌がる香りのものもあります。こうした動物を遠ざけ捕食されるのを防いでいると考えられています。

③ 有害な菌やカビなどから身を守る

精油には菌やウイルス、カビなどを殺したり、増殖を抑えたりする働きをもつものが数多くありますが、これは植物自身が有害な菌やカビに侵されるのを防いでいると考えられています。

④ 生存競争の相手を妨害する

他の植物の生育を阻害する働きのある成分を含む精油もあります。マツ葉に含まれる精油には、この成分が含まれています。マツの木の下ってあまり他の植物が生えていないと気づかれた方もいらっしゃるかと思いますが、地面に落ちて、他の植物の成長を妨げていると考えられています。


植物の力を借りて、健康に!


これらの香り成分を利用することで、より安全な方法で虫除けをしたり、除菌をしたり、リラックスするような「良い香り」を身に纏うことができます。

例えば家でエッセンシャルオイルをディフューズすると、家の木材に虫が住みつきにくく、家が朽ちにくいということもあるかもしれませんね。実際にダニ、ノミ、ゴキブリ対策でそれぞれ苦手とする精油があるそうです。

一般的にお店でよく安価に売られている化学薬品を利用した商品は、それを利用することでの副作用というのも少なからず起こり得ます。アトピーになりやすい、アレルギーを促す可能性がある、ホルモンバランスを崩す可能性がある、などです。そういった副作用が一切ない安全で安心、そして使うだけで心身ともにより健康になる「精油のある生活」やってみませんか?

植物を「食料」として考えたとき、その香り成分って、ただ「美味しそう」くらいに感じるだけでしたが、上記を読んでくださった方には何やら秘めた力がありそうだなー、って感じがしてきますよね。

それではまたメディカルアロマとは?我が家ではどういう風に使ってるか、ということに関しては次回以降で書いていきたいと思います。

一緒に「オイル使い」になりたいなという方、身体を整えたいという方、いつでもご連絡いただければホリスティックに全身を見てアドバイスさせていただきますね :)
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