温泉は好きじゃないけど……。
私は温泉があまり好きではありません。
お風呂があまり好きじゃないからというのもあります。
旅も温泉やビーチでのんびり、ではなく街歩きが好きです。
でも私が唯一認める温泉が道後温泉です。
道後温泉は日本三古湯の一つとして親しまれています。
また、足に傷を負った白鷺が源泉を発見し、毎日足を浸けていたところ、傷が治ったという伝説があります。
泉質はアルカリ性単純泉。
18本ある源泉をブレンドすることで42℃程度の適温に調節され、各々の施設に運ばれます。
もちろん源泉かけ流しです。
ぬるいお湯を温めたり、水を加えたりもしていない温泉は全国的にも珍しいとのことです。
道後温泉はホテルだけでなく公衆浴場でも楽しむことができます。
一番有名なのが「道後温泉本館」です。
他の温泉で「本館」ってあまりないシステムだと思うのですが、いかがでしょうか。
夏目漱石の小説『坊っちゃん』にも登場する道後温泉本館は、建設から120年以上が経過した重要文化財で、現在修復中です。
道後温泉本館が修復に入るため、少なくなるであろう観光客を呼び込むには……と立ち上がったプロジェクトが「道後アート」です。
道後温泉界隈の至る所でアーティストの作品を展示したり、アーティストさんが地元の子どもたちと一緒に制作をしたりと、地元密着のアートイベントは現在も続き、大盛況となっています。
道後温泉には別館もあります。
その名は「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)」。
2017年にグランドオープンとなった飛鳥乃湯泉は、飛鳥時代の建築様式を取り入れた外観となっています。
昔湯に入る際に着用されていた「湯帳(ゆちょう)」を着ての入浴ができます。
本館にある皇室専用浴室「又新殿(ゆうしんでん)」を再現した浴槽に入浴することもできます。
もうひとつ、昔から地元の方々に親しまれているのが「椿の湯」です。
銭湯のような雰囲気で、足繁く通う常連さんに混じりたい方におすすめです。
湯上がりには4種類から選べる「道後ビール」がおすすめ!
一杯のあとは商店街「ハイカラ通り」でお土産を探すもよし、愛媛産柑橘を使ったスイーツに舌鼓を打つもよし、心からリフレッシュできること間違いなし!です。