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8月1日と孤独 #nowplaying


今年も8月が来た。

私にとって8月は特別だ。
きっとみんなにとっても特別だろうが、自分と娘の誕生日があったり、結婚式を挙げた月であったりと思い入れが深い。


数年前、仕事で辛い時期があった。
プライベートでも結婚式が近くわたわたとしていたが、入社して初めてイベントの運営の責を担ったのだ。

結婚式から4日後にそのイベントがあり、
初めてのイベントということもあり心も胃もボロボロだった。
辛かった。本当にただただ辛かった。
誰かに辛いと言ったからといって私が癒されるわけではなかった。

如何にもこうにも辛くて、ただ無心で音楽を聴くことにした。
ポッとYouTubeを開いたら、この曲が流れてきた。

アメリカの三姉妹バンド、HAIMの「Summer Girl」だ。
本当に8月1日にアップされ、私は8月1日に聴き始めた。

題名から想像するのと少し違う、
真夏のような元気いっぱいの曲ではない。

静かに「私はあなたのサマーガールよ」と歌う心に寄り添ってくれる曲なのだ。「サマーガール」という架空の人物が私のそばにいてくれる気がした。
ただ、優しく、やわらかく。

先日フジロックに出演したくるりがMCで、
「人は結局は孤独で、ロックンロールとはその孤独と寄り添っていってくれるものだと思う」と言っていた。

結婚しているから孤独じゃないとか、
仕事で必要されているから孤独じゃないとかそういうことじゃない。

私の気持ちを100%共有できるのは私でしかない。
私は、それを孤独と思う。


私はサマーガールに寄り添ってもらい、どうにか数年前の佳境を乗り越えた。


そのときの大変さや孤独さを思い出すために、
8月1日はこの曲を聴く。

この夏も楽しくなると良いな。

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