常にこの世は
王様はこう言いました
「みんなが同じものを作ってくれればいい世の中が作れるのだ 同じだけ働き、同じだけ幸せを感じられる そういう世の中であればいいのだ」
だからみんなは働きました
同じものを作れるように一生懸命頑張りました
同じものを作れない者は笑われました
厄介だと疎まれて除け者にされました
除け者にされた人々は自分を責め
曇った瞳にさせるこころを持ちました
その者達に気付いた人々は
除け者にするのではなくその者達に治ってもらうようにしました
そうやって世の中が続くなか
突然の災いに多くの人は倒れました
たくさんの人が死にました
遺された者達は
自分達の働きはみんなが幸せを感じられるような本当に幸せの為のものだったのかと思いました
ある王様は言いました
「ある国から学んだ
生きることに失望しない為には
それぞれの考えているようにのびのびと生きればいいのだ」
それからみんなは
やりたいと思ったように思うがままに働きました
自分がいかにして生きるか
ひたすらにそれを考えました
似た者同士は争いました
自分達が生きる為に王様に逆らう者も出ました
王様は死に
国というものはなくなりました
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